フォーミュラE

 フォーミュラE、つまり100%電気で動くオープンホイールの屋根なしシングルシーターで戦われるレースの日程が発表された。全10戦で、基本はF1がオフとなる冬の間のレースとなるが、シーズンの初めと終わりはラップする。とは云え、開催日がバッティングすることがないようスケジューリングされてはいる。

第1戦 2014年09月13日 北京(中国)
第2戦 2014年10月18日 プトラジャヤ(マレーシア)
第3戦 2014年11月15日 リオデジャネイロ(ブラジル)
第4戦 2014年12月13日 プンタ・デル・エステ(ウルグアイ)
第5戦 2015年01月10日 ブエノスアイレス(アルゼンチン)
第6戦 2015年02月14日 ロサンゼルス(アメリカ)
第7戦 2015年03月14日 マイアミ(アメリカ)
第8戦 2015年05月09日 モンテカルロ(モナコ)
第9戦 2015年05月30日 ベルリン(ドイツ)
第10戦 2015年06月27日 ロンドン(イギリス)

 すべてのレースが市街地コースで行われると云う。騒音の心配が無いモータースポーツであることをアピールするにはそれが良いし、観戦者の「足」の問題も発生しないので良い選択だと思うぞ。

 テレビ朝日が全戦生中継するのも、鈴木亜久里率いるスーパーアグリが参戦するのも、佐藤琢磨がシリーズの開発ドライバーに就任するのも日本のモータスポーツファンにとっては嬉しいニュースである。

 さて、その100%電気で戦われるレースは如何に。これまでのモータースポーツの醍醐味の一つはエグゾーストノートとオイルの焼ける匂いにあったが、そのどちらも、多分無いフォーミュラEである(モーターが焼ける匂いはあるか?)。

 速さ的にもレース時間的にもガソリンエンジンを搭載したマシンレースと比べれば見劣りするかも知れないが、郷秋<Gauche>は決して悲観していない。それは、電動カート―に乗った経験から、EVならではの速さがあることを知っているからである。

 もう15年も前の話なので、EVとしては最初期と云う事になるけれど、100cc、2ストロークエンジンの代わりに電気モーターとバッテリーを搭載したカートに試乗したのであるのだ。専用のカートコースではなく、アスファルト舗装されたちょっとした広場での試乗であったが、ガソリンエンジンとは比べようもない太いトルクによる走りだしの強烈な加速はいまだに忘れられない。100cc、2ストロークエンジン搭載のカートのスタートダッシュも背中を蹴飛ばされるようだと表現して良い程なのだが、その加速力を知っていればこその、一度に3人に蹴飛ばされたような強烈な加速なのである。

 全般的に広いコース幅であったとしても、市街地コースであればなおさらタイトなコーナーも多いはずで、そんなコースであれコーナー出口からの立ち上がり加速による競い合いがみられることが期待できる。ただ、所謂エンジンブレーキが効かずブレーキの負担は大きくなるだろうから、その辺りのセッティングやドライビングを含めての勝負となるだろうか。

 何だかねぇ、F1の方はエンジンが変わっても2014年は某チームの某ドライバー圧勝の気配濃厚だから、レースの行方としてはフォーミュラEの方が面白いかもしれない。いずれにしても9月13日の開幕戦が今から待ち遠しい郷秋<Gauche>であるぞ。

Website「恩田の森Now」
 11月30日に撮影した写真を1日に掲載いたしました。晩秋と初冬が同居し、力比べをしている森の様子をどうぞご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/

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