Nikon Dfが売れているらしい

 Nikon(ニコン)の最新の、でもなんだかレトロっぽいDSLR(デジタル一眼レフ)Dfが、予想外に売れているらしい。その証拠に、ニコンは「Df」は、2013年11月5日の発表日以降、予想を超えるご予約をいただき、生産がご注文に追いつかない状況が続いております。お客様には大変ご迷惑をお掛けしており申し訳ございません。引き続き鋭意生産に努めてまいりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。」と云う社告を出している。

 Dfは当初月産12,000台程度を予定していたようだが、これを上回る注文があったと云う事らしい。2012年3月発売のD800とD800Eは合わせて25,000台程度の予定が、これも予想をはるかに上回る注文があり、慌てて5万台程度まで生産台数を引き上げたと聞いている。いずれにせよ、いったいいつまでブームが続くのかと云う読みが難しい所だろ。大量生産体制を敷いた途端に注文が無くなると云うことだって多いにあり得るのだ。

 ところでこのNikon Df、そんなに良いのだろうか。例えば、電源のON/OFFに関係なくISO感度やシャッタースピード、露出補正の設定が出来てかつ目視できるのは良いが、そもそもAF-Sレンズには絞りリングがないから絞りの設定はダイヤルでしかできないし設定値を目視は出来ないはずだから片手落ち。ISO感度を任意に設定できるのがデジタルカメラの大きなアドバンテージの一つだが、ISO感度はそんなに頻繁に変更するものではない。

 生憎一度もDfを触ったことがないのだが、グリップの大きさにしてもメイン&サブダイヤルにしても、F5 時代から最も操作性が良い形を追求した結果が現在のD4、D800(E)のスタイルまで進化しているのである。もし、このスタイルをDfのそれが凌駕すると云うならば、D4、D800(E)の後継機は、Dfのようにするべきである。新し提案を否定するものではないが、一つのメーカーが提案する最良の物が複数存在するのは、ロジックとしておかしい。

 デザインもね、フィルム時代の一眼レフっぽくはあるけれど、どうも中途半端でいただけない。大体がだ、背が高過ぎる。これをフィルム時代のF3やFM2程度まで下げなければ、「似て異なもの」である。まぁ、そもそも似ているだけで同じものではないから無いものねだりと云う事か。


 と云う訳で今日の一枚は、世界最良・最高峰のフィルム式一眼レフであるNikon F3の中でもプロユースに最適化されたF3P。所謂HPファインダー搭載だが、チタン外装のDE-4に更にホットシューを追加したDE-5を装着しているが、全体のバランス的にはより小振りなオリジナルのアイレベルファインダー(DE-2)がベストマッチである。

 Website「恩田の森Now」
 7日に撮影した写真を掲載いたしております。今回は4点とも「散歩道」です。あなたが歩いてみたい道は見つかるでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/

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