唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
またまたD800のスペックが
以前に掲載された時に紹介しているが、Nikon Rumorsに、またまたD800のスペックが掲載されていた。今回の記事にはUpdatedと書かれていたものの、どこがどのようにUpdateされたのかすぐには気付かなかった。動画関係のデータが新しくなっているのかも知れない。気になる方はじっくりご覧頂きたい(see here)。
さて、その遅れに遅れているD800の発表だが、1月のPMAでワールドプレミア、2月のCP+で本邦初のお目見えではないかと郷秋<Gauche>はにらんだのだが、さて、如何に。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、5日前の恩田の森。明日はどんな姿を見せてくれるのか楽しみである。
カレンダーの試作品完成
ふた昔前と比べると、無いに等しい程だけれど、それでもこの時期になると多少のカレンダーがオフィスに送られてきたり、「年末のご挨拶」と称した(大抵は「ホントは来たくないのに」と顔に書いてある)取引先が持参したりする。繰り返しになるが、ふた昔とは数が違うだけではなく、内容も相当違う。つまり。かなり「落ちている」。そんなカレンダーをめくりながらの、「家に持って帰りたいと思うようなものがないよね」との独り言が、オフィスのスタッフの耳に届いたらしい。
「自分で作ればいいじゃん」
そうだ、自分で作ればいいんだ。と云う事で、自分で作ってみようかと思った郷秋<Gauche>は、まずは「富士フイルム」と「カレンダー」をキーワードに検索してみた。やっぱり、富士フイルムはこういうサービスとちゃんと提供していた。フィルムや印画紙のラインナップはどんどん縮小されてはいるけれど、その代わりにデジタル時代に相応しい、「あったらいい」と思うサービスをちゃんと提供している(see here)。富士フイルムは、そう、大した会社なのである。
注:一般名詞としては「フィルム」だが、会社名は「フイルム」である。
ところがこのサービス、問題はそのお値段。郷秋<Gauche>が考えていた、CDケースの蓋をくるりと回転させてカード形式のカレンダーを入れるタイプは、6枚綴り(2ヶ月で1枚)が1200円、12枚綴りが1900円もする。しかもボリュームディスカウントもないようだ。ワンオフならいいが、たくさん作って配りたい場合にはとても手がでるお値段ではない。で、結局、全自作してみようかと云う事になった。
結果としては、実にまったく簡単であった。まずはExcelのシート上に、出来上がりのアスペクト比(縦横比)に合わせた枠の罫線を引き、その中に写真が入る部分を空けて、バランス良く二ヶ月分のカレンダーを書き込み、その月に相応しい写真の挿入して、まずは出来上がり。問題はこのデータをいかに綺麗に(写真画質で)プリントするかであるが、郷秋<Gauche>は次のような手順で処理することにした。
1. 出来上がったExcelのファイルをPDFファイルで保存。
2. 1.で作ったPDFファイルをPhotoshop(エレメンツでOK!)で開く。
3. Excelのシート上に引いた用紙の範囲の罫線の内側部分をトリミングする。
4. トリミングしたデータをjpeg形式で保存する。
5. 4.で作ったjpegのデータをプリントする。
以上の作業で出来上がったカレンダーがこれ。あとはカレンダーを間違わないように書き換え、その時期に相応しい写真を入れれば1年分、全6枚があっという間に完成する。
出来上がりサイズを2Lとしたが、アスペクト比が多少違う(わずかに長細い)A4やKG・ハガキサイズにプリントする場合には、Excel上での作業の時点で、行間や左右の余白部分の広さを調整する必要が生じるが、特に難しい作業ではない。仕上がりサイズのいかんに関わらず、プリント時の「ケラレ」寸法を考慮して上下左右の余白の大きさを決めなければならないのが、ちょっとだけ難しいかも知れない。「お家プリント」の場合はカット&トライでいかようにも調整できるが、「お店プリント」の場合には「ケラレ」が大きくなるので要注意である。A4以上のサイズならば、12ヶ月分のカレンダーを1枚に書き込んだ「一枚物」も同様の作業で作ることが可能だ。あなたもお気に入りの写真で「マイカレンダー」を作ってみてはいかがですか。
ブエミとアルグエルスアリが失業
2011年、セバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリと共に戦ったトロ・ロッソが、2012年はダニエル・リカルド(オーストラリア)とジャン・エリック・ベルニュ(フランス)と云う、共に21歳の若いドライバーで20戦を戦うことを明らかにした。つまり、ブエミとアルグエルスアリは失業なのである。
2011年シーズン、アルグエルスアリは26ポイント、ブエミは15ポイントを獲得するなど、ザウバーには僅かに及ばなかったものの、中堅チームとしては良く戦ったのではないかと郷秋<Gauche>評価していたのだが、結果としては両名共に解雇の、びっくりのニュースである。
F1の世界は速いだけでは生き残れない過酷な世界なのは事実。つまり、今シーズンあるいは来シーズンに、チームの為の資金を持ち込めるドライバーがいたとすれば、それがまったく問題にならないほどのドライバーでない限り、多少の速さよりも資金調達力が優先されるのが今のF1。スクーデリア・トロ・ロッソが、多少の経験よりも資金調達力を優先した結果なのである。
もっとも、この考え方が間違っているとは云えないのも事実で、「そこそこ速いドライバーだけれど資金が無い→マシンンの開発が進まない→いつまでたってもテールエンドの動くシケイン」と云う悪循より「まだ十分な速さは発揮できていないがポテンシャルを秘めた若いドライバーが大量の資金を持ち込む→マシンの開発が進む→ポテンシャルが現実の速さとなりチームは大量ポイントを獲得→新たなスポンサーが更なる資金を提供→ますます速くなる」と云う両循環の方が良いことは間違いのない事実なのだ。
2012年のドラーバーは既にほぼ決まり、TBA(To Be Announced)としているのはフォース・インディアの2席と、ウィリアムズとHRTに1席ずつ、合計4席のみ。残念ながらブエミとアルグエルスアリの2012年は、良くてサード・ドライバーと云うのとになるな。まったく気の毒だ。
例によって記事本文と何の関係もない今日の一枚は、例の東京都某所の夕焼け。遠くの山並みは丹沢山系、手前の森は武蔵野最南端の森。人工物が入らないように慎重にフレーミングした一枚である。
FT1は22日発売
名前が似てはいるけれど、トヨタのFT-86とは何の関係もないFT-1は、Nikon(ニコン)のNikkor(ニッコール)レンズをニコン1(ワン)で使う為のマウントアダプターである。予てより12月発売とされていたFT1だが、予定通り今月22日に発売になるようである。
ニコンからの9月時点での予告通り、AF-S(超音波モーター内臓)レンズならばAF(オートフォーカス)が作動し、AE(自動露出)とVR(手振れ補正)にも対応するのは良いのだが、AFエリアが中央の1点に固定されてしまい、フレーム上の任意の場所を選ぶことができないのだと云う。これじゃ使えないよね。せっかくD300の51を凌駕する135ものAFポイントを持っているV1 & J1だと云うのに、残念だなぁ。と云いながら、V1もJ1も持っていない郷秋<Gauche>だからどうでもいいけれど、ニッコールレンズを使うことを前提に、V1・J1を購入したニコンファンはさぞかしがっかりした事だろう。
さて、そのニコン1だが、今現在どれ程売れているのかとBCNランキングをのぞいてみたら、デジタル一眼カテゴリで、J1 Wズームレンズキット(白)が16位、J1標準ズームキット(白)が24位、V1レンズキット(黒)が32位と、やっぱりオリンパスやパナソニックの後塵を拝している。8日に、DSLRが品薄だからと云ってもミラーレスに流れる人は少ないだろうと書いたばかりだけれど、C社に流れるくらいならニコンのV1かJ1を買った方がいいよと郷秋<Gauche>は云いたい。FT1を使えば手持ちのNikkorレンズも使えるからね、と。何だか書いていることと書いていることが違うなぁ(^^;
例によって記事本文と何の関係もない今日の一枚は、なるせの森の紅葉。この一枚からでも、紅く色付く葉、黄色になる葉、緑のままの葉と、樹木が多種多様であることが窺える。多種多様であることで自然のバランスが保たれている訳だが、翻って私たち人間はどうか。聞くところによると近頃の中学生・高校生・大学生は、他人と違わない自分を装う事に汲々としていると云うではないか。彼は彼らしく、己は己らしく、そしてその違いを互いに認め合ってこそ、多様で豊かな社会を築くことができるのだと思う郷秋<Gauche>である。
またしても米国の圧力に屈した日本
FX(次期主力戦闘機)が、米ロッキード・マーチン社製のF-35となるとの報道。現段階では航空自衛隊が方針を決定したと云うことだが、航空幕僚長が防衛相に機種選定案を上申し、16日に首相が議長を務める安全保障会議で正式決定されることになるのだろう。
郷秋<Gauche>はこれまで幾度も、ユーロファイター・タイフーンにせよと書いており、郷秋<Gauche>に意に反してF-35が採用されることになる。郷秋<Gauche>が決める訳では無いので致し方ないが、大いに不満だ。何が不満かと云えば、次の三点である。
不満その一:候補であった他の2機種に比較し明らかに高価である。一部の報道では、機種選定の理由の一つに「価格も他の2機種に比べて著しく高くない」が挙げられているが、それは候補から脱落したF-22(約200億円)と比較しての事であり、F-35の86億円以上(米軍調達価格)と云う価格はユーロファイター・タイフーンの40億円(開発国調達価格)の倍以上であり、日本が実際に購入する価格は、一機100億円を超える可能性がある。
不満その二:共同開発国以外には開示しないとしていた技術情報を日本に対して開示し、また日本メーカーと共同で製造ラインを日本国内に設置し、部材製造や機体組み立てを行うことを認めると云う米国側の甘言を鵜呑みにしたこと。契約の段階になって、開示される技術の範囲が限定される、結局は国産の部品の使用が認められないなど、多くの条件が後出しされる可能性が大いにあるにも関わらず、口約束にまんまと乗ったこと。
不満その三:試作機において、金属疲労による多数の亀裂が発見されたとの報道が11月にあったばかり。この対応のために、開発国への納入でさえも予定の2016年よりも数年は遅れることが確実視されている。米国他の共同開発国でさえ実際に納入され運用が開始できるのは速くても2019年以降となれば、日本で運用できるのはどんなに早くても2020年である。10年前に退役していても不思議ではないF-4を、それまでどうやって延命すると云うのだろうか。
これら三つの不満を総合して思うことは、またしてもアメリカの圧力に屈してしまった日本の将来である。「Noと云えない日本」をまたしても演じてしまった訳だからな、まったく情けない。
F-35に決めたのなら仕方がない。より広範囲の技術開示を受けられること、そして日本での「組み立て」ではなく、日本での「生産」の実現を目指して粘り強い交渉し、技術の蓄積に努め、次期FX最有力候補として純国産の「心神」がリストの最上位に記されるよう、国内航空機産業の総力を結集させて欲しいものである。
例によって記事本文と何の関係もない今日の一枚は、早くも咲き始めた春の花、椿。これはすみよしの森にある、横浜市の古木・名木の指定を受けているヤブツバキの花。
D4がXQDを採用
Nikon Rumorsによれば、2012年1月(来月の話しだ!)に発表されると云うNikon(ニコン)D4にはCFと共に新規格のメモリカードであるXQDを採用し、CF&XQDのデュアルスロットになる模様(see here)。
XQD規格は、CompactFlash Association(CFA)が7日に発表したばかりの新しいメモリカード規格で、来年2月9日から横浜で開催されるCP+ 2012で展示されると云う。となると、D4がXQDを採用する最初のカメラと云う事になりそうである。このXQDは書き込み速度125MB/秒以上を目標にしていると云うからプロ向けの高速タイプと云う事になる。サイズはCFの43mm×36mm×3mmに対して38.5×29.8×3.8mmと、縦横はひと回り小さくなるが厚みは0.8mm増しである(see here & more)。
コンシューマ向けのDSLRではSDに比べて高価なCFは敬遠され、今ではD7000クラスまでSDカード使用となっている。D4と同時に発表される可能性が高くなってきているD700の後継機、D800はCFとSDのデュアルスロットであると伝えられているが、今後、プロ機はXQD、セミプロ機がCFそして普及機がSDがスタンダードとなり、機種によってはXQD & CF、XQD & SD、CF & SDのダブルスロットもあり得ると云う事になるのだろうか。
ここで気になるのは、11月30日に報じられた「サンディスク、ソニー、ニコンは30日、プロフェッショナル用デジタルイメージングに向けた「次世代高速メモリカード仕様」を共同で策定し、標準化団体のCFA(CompactFlash Association)に提案」と云うニュースとの関係である(see here)。この規格はインターフェースの速度理論値である500MB/秒の転送速度を想定していると云う事なので、125MB/秒以上とされるXQDの3倍の以上のスピードと云う事になる。
36MPのカメラが登場しようと云う時代だから、より高速転送可能なメモリカード(規格)が望まれているのは事実だが、規格の乱立でユーザーが戸惑わさせられることだけはなんとしても避けて欲しいものである。
例によって記事本文と何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森の紅葉。先週で見納めかと思いましたが、今日もなかなかのものでした。
サンタクロースも忙しい師走
坊さんも仏事で忙しく走り回るから師走なのだと子供の時から聞かさられて来たけれど、彼岸や盆に忙しいのはわかるが、年末にどんな仏事があるのか、いまだに良く判らない郷秋<Gauche>である。が、そんな師走だと思うから気ぜわしく思えてしまうのか、ホントに年末は忙しいのか。「年末進行」なんて言葉もあるけれど、28日までに1月3日までの分の仕事を済ませておかなければならないから、つまり28日間で34日分の仕事を確かに忙しいのかも知れないな。
今日の一枚は、慌ただしい師走だと云うのに、昔の仲間とのんびり箱根の温泉につかってきた郷秋<Gauche>が、箱根で撮った写真の中から、12月には坊さん以上に忙しくなるサンタクロース。って、サンタクロースが仕事をするのは12月だけだろう。後の11ヶ月は何をしているんだろうね。
カメラのおうち?
「おままごと」の道具をしまう箱が「おうち」の形をしているとか、「お人形さん」はそれ用の「おうち」に入れてしまっておくと云うのはわかる。まっ、女の子、元へ、ままごとや人形の好きな方なら、そのように大事にしたいかも知れない。でもなぁ、カメラを「おうち」にしまうのか?!
まずはこちらをご覧くださいな。今はやりのミラーレス1台と交換レンズ、充電器、マニュアルと付属のケーブル類がちょうど収まりそうな大きさだが、標準ズーム付きのDSLR(デジタル方式一眼レフ)を入れると、他に入るのはせいぜい充電器くらいで、交換レンズは入らないかも知れない。
カメラ本体はともかく、マニュアルやら付属の小物・ケーブル類が逸散しないように管理するのは、カメラの台数が多くなって来ると結構大変なことになる。その意味では一台に一軒ずつ「おうち」があれば管理は楽だけれど、10台、20台と云うと「おうち」を置いておく場所を確保するのだって結構大変だよね。
と云う訳で、今日の一枚は、可愛くもなんともない代わりにぎっしり入って実用的な郷秋<Gauche>のカメラ収納トランク。日常的に使用しているDSLRとレンズ、SLRでも比較的使う機会の多いF3T(白)とFM3A、カビの生えやすいレンズ(MF)は湿度45%の防湿庫で保管しているが、溢れたSLRがこのトランクの中で出番を(撮影の出番なのか身売りの出番なのかは定かではないが)を待っている次第なのであります。
お知らせ
今晩は、急な用件発生につき駄文を書いている時間が無くなってしまいました。また、明日は古い仲間と箱根に一泊、一升瓶を抱えて昔を懐かしむ予定ですので、これまた駄文を書いている時間はなさそうです。そうは云っても二日続けて「欠場」する訳にはいきませんので、こう云う時のために書置きしてある小文が適当な時間にUpされるようにセットしました。ご覧くださいとはとても云えませんが、まっ、毎日更新は途切れないと云う事で、お許しを(^^;
と云う訳で、今日の一枚は(中身のない)記事本文とは何の関係もない、真っ赤にもえるモミジにはとても敵わないが、初冬の低い陽に透かして見ればまんざらでもない、コナラとクヌギの黄葉。いかんいかん、こんなことを書いているうちに始まっちゃったよ!
売るものが無いニコン
一昨日、Nikon(ニコン)は「タイの洪水に伴う影響について」と題する社告を出した(Click here)。クリックするのが面倒な方のために転載する。
このたびのタイ洪水被害の影響により弊社のデジタル一眼レフカメラおよび交換レンズの一部について商品供給が十分に出来ない状況にございます。
生産の復旧につきましては、2012年3月末に通常の生産量に戻すべく鋭意取り組んでおります。
お客様におかれましては大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。
ニコンのAPS-C DSLR(デジタル方式一眼レフ)と交換レンズの大部分は、周知の通りタイのロジャナ工業団地にあるニコンタイランド社で製造されている。この工場の復旧及び本格的な再稼働は来年3月末を待たなければならないが、生産ラインの一部を協力工場に移して11月末からは生産が再開されている。ただし、本来の生産量と比べればごく少量の生産しかできないと云う事なのだろう。この影響は既に販売店でも顕著になってきており、例えばYodobashi.comの在庫状況は以下のような具合である。
D3X 在庫残少
D3S 在庫残少
D700 販売終了(これは洪水被害とは別な要因による。see here)
D300S 販売終了(同上)
D7000 ボディ 入荷後即時発送
D7000 18-200キット 入荷後即時発送
D7000 18-105キット 在庫残少
D5100 ボディ 在庫有り
D5100 18-55キット 入荷後即時発送
D5100 18-105キット 在庫有り
D5100 Wズームキット 入荷後即時発送
D3100 ボディ 入荷後即時発送
D3100 レンズキット 入荷後即時発送
D3100 Wズームキット 入荷後即時発送
せっかくのクリスマス・年末商戦、新年大売出しだと云うのに、売る物がほとんど無いじゃないか。DSLRをやめてNikon 1やCoolPixを買ってくれと云う事なのかも知れないが、DSLRを欲しい人が、物がないからと云って果たしてCoolPixを買うだろうか。「コンデジ」じゃなくてやっぱりDSLRが欲しい訳だから、新規客が某C社に流れるのは必至だな。某C社も品薄のモデルを抱えてはいるが、量販クラスの機種の在庫はあるようだからな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森を撮らせていただいている郷秋<Gauche>(の影)。近頃、少なくとも恩田の森では、撮影と云うよりは「取材」をさせていただいていると云う思いが強くなってきている郷秋<Gauche>である。若い頃に叩き込まれた「リアリズム写真」(検索の際のもう一つのキーワードは「土門拳」)の影響が、今頃になって出て来ているということか。
0.960
0.960マイクロシーベルト毎時。福島における5日午前9時から6日午前午前9時までの間の最大放射線量である。
毎日この値が新聞に載る。「福島」と云うのが具体的にどこを指すのかはわからないが、きっと福島市にある福島県庁か福島市役所、どちらかの正面玄関前だろうと勝手に思っている。Webではもっと詳細なデータを見ることができるが、状況を大掴みにするために、郷秋<Gauche>は神奈川新聞に掲載される、「福島」の数値を毎朝確認する。
福島第一原発を地中心にした半径300kmの範囲の地図上に書き込まれた福島の数値で覚えているのは1.800が一番大きな値だった。3.11からどのくらい経ってのことなのかは良く覚えていない。その後順調に数値は減り続けたが、1.200辺りでしばらく足踏み。1.200を切った後はゆっくり下がり続けたがまた1.000辺りで足踏み。
1.000を切ったのは半月ほど前の事だっただろうか。そして今日、ようやく0.960。郷秋<Gauche>が覚えている1.800と比べればほぼ半分になったけれど、事故前の0.050程度と比べればまだ20倍である。首都圏では、ホットスポットと呼ばれる特定の極狭い場所で0.200程度が測定されると大騒ぎになり、新聞でも報道されるが、福島県民の多くは、今なお辺り一面0.960、首都圏で騒がれるホットスポットの5倍程度の放射線量の中で24時間生活しているのである。
その福島県民に広く賠償金が支払われることになりそうである。浜通り全域と、南部を除く中通りの市町村が対象で、自主避難したかしないかに関わらず、妊婦と子どもには40万円、それ以外には8万円が一律支払われるようである。対象となる市町村で福島県のほぼ半分の面積を占めるのだが、人口は200万県民の3/4、150万人がこのエリアに住んでいるから、支払われる賠償金の総額は2000億円にもなると云う。
今回の賠償金は今年12月末までの分とのことで、年明け以降、放射線量が劇的に減少でもしなけれど、半年あるいは1年後に来年1月以降の分として追加支給される可能性もあるようだ。自主避難すれば(204万人と云われた福島県の人口は事故後200万人を割り込んでいる)経費がかさむ。エリア内に居続ければ被ばくによる健康被害のリスクと不安が増大する。結果として、自主避難の有無に係わらず同額が支給されることになるようだが、不満をいだく方も少なくないだろうな。
今回の賠償金支払いが、一時的な「ばらまき」や「口封じ」とならないことを祈らないではいられない郷秋<Gauche>である。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森のNさんのお宅の見事なモミジ。
新明解国語辞典第七版を買う
今どき、紙に印刷された辞書を買うなんてと思われる方も少なくないと思うけれど、郷秋<Gauche>は発売になったばかりの新明解国語辞典(以下、新明解)第七版(三省堂)を買ってみた。郷秋<Gauche>は辞書が好きなのだ。辞書は必要な事だけを調べればそれで終わりではなく、実は読み物としてもなかなか面白いから。特に新明解は面白いのだ。
郷秋<Gauche>がこれまで愛用していた新明解は1989年発行の第四版であるが、その後1997年に第五版、2005年に第六版そして今回の第七版と、新明解は7-8年毎に改版している。広辞苑も第二版以降は新明解と同様のペースで改版していたが、最新の第六版出版には10年をかけている。取り分けIT関係の新語が多い事、日本語が手で書かれるよりもキーボードとディスプレイで書かれることが多くなったこと、これらの事により日本語の変化のテンポが速くなったこと、紙に印刷された辞書の存在意義が薄れてきたことなどにより発刊に時間がかかったものと思われる。日本語の変化のテンポが速くなったのならが、辞書改版のテンポも速くしなければならないはずなのに、逆に時間がかかってしまう辺りに、紙による出版の限界が見え隠れして面白くはある。
さて、今回買った新明解第七版で「ツイッター」を引いてみると、ちゃんと出ている。2011年の日本語として多くの人に使われながら、けれども多くの人にその意味を正しく理解されていない可能性のある言葉だから、第七版に収録されたのだろう。ついでに「フェイスブック」を引いてみたが、残念ながらと云うべきか、フェイスブックは出て来ない。日本ではツイッターにやや遅れて普及が始まったフェイスブック故に収録に間に合わなかったものと思われるが、第八版が出るまでの7-8年、新明解に「フェイスブック」が無いのはイタイかも知れないな。
今日の一枚は、新旧(第四版と七版)新明解。白い方が七版だが、これは箱と表紙が白い「特装版」。白いだけで中身や価格は通常版とまったく同じ。レンズの特性により白い七版が大きく見えているが、見た目ほどではないけれど実際に七版は僅かに大きくなっている。
子猫・子犬より人間の子供対策が先なんじゃない?
「寝不足は幼い動物の健康によくない」として、環境省が今月中に動物愛護法の施行規則を改正し、来年6月をめどに、午後8時以降に子犬と子ネコを展示販売することを禁止する方針との報道。
全国のペットショップ約24,000店のうち、都会の繁華街を中心に深夜まで営業しているペットショップが数百店あるらしい。生まれて間もない犬や猫が健康に育つためには、少なくとも一日12時間以上の睡眠が必要と云うことだが、これらの店舗で売られる子猫・子犬は、照明がまぶしかったり、酔っぱらいにショーウインドーをたたかれたりして眠りが妨げられるため、病気がちになる、落ち着かない性格になるなどの指摘が、専門家から出ているという。
なるほど。それはそうだろう。来年6月施行と云わず、法改正と同時に施行したっていいんじゃないか。と書いて、それじゃ人間の子供はどうなっているんだと、郷秋<Gauche>は急に心配になったぞ。犬や猫が手厚く保護されるのに、人間の子供は野放しじゃないかと。
午後8時と云わず深夜まで子供を連れまわしている親がいるのを見て郷秋<Gauche>はびっくりしたことがある。深夜のファミリーレストランのタバコの煙が充満する喫煙エリアで友人との歓談に夢中になる母親のそのわきで、幼稚園児と思われる子供がテーブルの間を走り回っている。深夜のカラオケルームから親に手を引かれた子供があくびをしながら出てくる。こう云う子供が将来どんな大人になるのかと考えると郷秋<Gauche>はぞっとするぞ。
犬や猫でさえ、午後8時に寝せなくては正常な発達が出来ないと云うのに、人間の子供がこれでいいんだろうか。人間の場合には子供の養育に責任を持つ親が付いているから、親の裁量でと云う事なのかも知れないが、親の都合で子供を深夜まで連れまわして良い訳がない。子供が健康に育つためにはどうするのが良いのか、親の権利を制限してでも子供の権利を守ることを、もう少し真剣に考える必要があるんじゃないのかな。
今日の一枚は、小春日和の濡れ縁で惰眠を貪る恩田の森の半野良半家の猫二匹。手を叩いたくらいじゃ起きやしない。郷秋<Gauche>も猫になりたいぞ。
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