平成24年9月29日
たった24時間の出来事なのに、今回で第8弾。最終章は、間違いなく来年の更新となります。
前回の続き
カラオケボックスに5人で入室。
入室時刻は22:08。いつもこの時間には、Iくんは泥酔状態でベロンベロン。
女性店員が飲み物を運んでこようものなら、酔った勢いでその店員に声をかけ、
延々と話し込むという迷惑な客と化しているところである。
しかしこの日のIくんは違った。入室してまもなく携帯を片手に忙しそうに部屋を出ていく姿が見えた。
そういえばIくんは、「次の日仕事があるのであまり長居できない」と、事前に宣言していた。
Sくんを除く4人は、フェイスブックでお互いの様子を伺ったり、情報交換をしていたのだ。
Iくんの行動を見て、私は当然のように仕事の電話だろうと思った。
まもなく起ころうとしている【超ビッグサプライズ】には、Iくん以外誰も気づく者はいない。
HKくんが「宇宙刑事ギャバン」を歌い終えた頃だったと思う。
この日、最大の<事件>が勃発した。
「え?」
「なんでここに?」
「どういうわけだ?」
「なんで、なんで?」
突如現れたAくん。さっき一次会で話題にのぼったばかりの人物が目の前に現れたのだ。
・・・実名でブログもやっていることだから公表してしまおう。
麻田 徹志くん(38歳 フィットネスインストラクター)、その人であった。
実はIくんが、この日のために麻田くんの飛び入り参加を秘密裏に進めていたのだった。
Sくんを除いた全員フェイスブックに登録していることもあり、麻田くんが現在どこで
どんな仕事をしているかは、みんな大体は把握していた。
それにしても驚いた。まさかこんな形で15年ぶりに再会できるとは思わなかったからだ。
<今回は、これか・・・> 私は真っ先にそう思った。
大学卒業後、Nくん、HKくんとの再会を果たしたのが、【第0回大会】(またはプレ某会)、
我らが某会こと<ゴミの会>が、初めて5月3日(ゴミの日)に集合したのが、【第1回大会】、
そしてそれからちょうど一年後の5月3日に3たび集結し、某会の名称を<ゴミの会>と命名した【第2回大会】、
これら3大会とも記念すべき会ではあったが、特に後々まで語り継がれるような印象的な出来事は起こらなかった。
<学生時代の延長>・・・3回ともそんな感じだったと記憶している。
ところが、【第3回大会】以降、必ずと言ってもいいほど”何かが起こる”のが恒例となってしまった。
何か起こらなかったときはない。はっきりと断言できる。
いずれ<事件簿>として整理する予定だが、最初に起こった事件について、軽く説明しておこう。
事件番号その1:<死んだ魚のような目>事件
私は赴任先で、幻の会員であるN先生(Nくんとの混同を避けるため、彼の職業(教諭)を冠する)と、偶然にも出会った。
彼も私と同じ市内で教員として働いていたのだ。
私:「実は、NくんやHKくんとたまに集まることがあってさ」
N先生:「オレも参加したい」
というわけで、N先生が某会に参加した第三回大会。
カラオケ初心者だったHKくんのため、<アニメソングは深夜0時解禁>というルールで、
我々4人によるカラオケが始まった。あとで聞いた話なのだが、HKくんはこの日のために
なんと日夜アニソンの勉強を重ね、この日はついにその成果を試す時だったそうだ。
深夜0時を過ぎ、闘志満々・気合十分のHKくん、そして迎え討つNくんと私。
そんな異様な空気に、N先生からはみるみるうちに生気が失われていった。
そしてついに彼は、スーパーの生鮮食品売り場に並んでいる魚の目、つまり<死んだ魚のような目>をして、
「オレ、カノジョのとこ行くわ・・・」と我々に告げ、そそくさと退散していったのだった。
この日以降、彼の某会参加は一度もない。
麻田くんの登場は、やはり某会15年の歴史に刻まれるべきビッグサプライズ~大事件~であることは、
某会の誰しもが認めるところであろう。いつものようにダラダラとカラオケが始まる雰囲気が一変したのだから。
そうして、麻田くんを中心に大トーク大会の幕が切って落とされた。
我々5人の視線は、やはり超サプライズゲストに向けられ、その巧妙な話術に釘付けとなった。
「辛かった」という最初の勤務先では、ストレスが極限に達し職場で失神し倒れたことがあったそうだ。
次の職場では、昼は介護職員というサラリーマン、夜は競技エアロビに打ち込むという二足の草鞋を履き、
彼はアマチュア大会で、北海道チャンピオンという栄冠を勝ち取った。
その後、指導者の道を選び、現在、数多くの生徒たちと一緒に汗を流すという人気インストラクターである麻田くん。
「某会のカラオケ王者だったらここに3人おりますが・・・」なんていう冗談を挟むこともできず、
私はひたすら彼の話に聞き入っていた。
・・・自分の15年はどうだったろう・・・
晴れて地方公務員として採用されたものの、生きてる実感がなく悶々と過ごしていた独身時代。
勤務時間中は、毎日息を止めているような感覚だった。惨めな20世紀末だった。
唯一、生きている実感が湧いてくるのは、Nくん、HKくんといる時間、すなわち<某会>だった。
しかし、21世紀になった途端、突然恋愛運が跳ね上がり2002年に結婚、その2年半後には一児の父親になっていた。
ノイローゼにかかったこともあった。仕事中に交通事故を起こした。どちらも幸い大事には至らなかった。
一昨年、次男が誕生。今では二児の父親だ。緑内障にもなった。
麻田くんの華やかな経歴、現在の活躍に比べれば、私は地味すぎるほど地味である。
しかし、こうして振り返るといろんなことがあった。
この日、自宅を出て旭川に向かうバスの中で、今年は<何かが変わるとき>とか<変革の時>とか意識してみたが、
そんなことを意識する必要なんてないということがわかった。私は常に変わり続けているのだから。
某会だってそうだ。最初は家業を継ぐわけでなく、ニート化しつつあったNくんを冷やかし半分で
<励ます会>としてスタートしたが、現在彼は立派な後継者として実家を支える存在となっている。
「ゆく川の流れは絶えずして、またもとの水にあらず」
教科書に載っていた鴨長明の「方丈記」の書き出しである。ここの一文しか覚えていないw
この一文が正しいとすれば、「歴史はくり返す」なんてことは、ナンセンスの極致である。
”あぁ、あのときとまったくおなじだ”と、ヒトの脳が勝手にそう思い込もうとしているのではないだろうか。
麻田くんも含め我々某会メンバーはこの先どうなっていくのだろうか。
いい時もあれば、悪い時もあるだろう。
でもとりあえず生きてさえいれば、自分の、そして友人たちの変化を知ることができる。
結論;長生きしたい。長生きしよう。長生きしろ。
深夜0時30分を回ろうとしていた。日付は9月30日に変わっていた。
Sくんは、翌日の仕事のためにここで残念ながら帰宅せねばならない。
忙しくてフェイスブックなんてやってる暇がないSくんは、麻田くんの髪型(モヒカン頭)にさぞ驚いたことだろう。
名残惜しいが、Sくんはここで退場。
店員に頼んで記念撮影。
あさだ:「ほら!なんかおもしろいポーズとかやってよ!」
わたし:「やってます。やってます。」
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それにしても、麻田くんの酒量には驚いたなぁ。私はあんなに飲む人を初めて見た。
某会NO.1の酒豪・Iくんの3倍は飲んでいただろう。
さて、次はいよいよ私が酔っぱらう番である。自分の歌にwww
つづく
たった24時間の出来事なのに、今回で第8弾。最終章は、間違いなく来年の更新となります。
前回の続き
カラオケボックスに5人で入室。
入室時刻は22:08。いつもこの時間には、Iくんは泥酔状態でベロンベロン。
女性店員が飲み物を運んでこようものなら、酔った勢いでその店員に声をかけ、
延々と話し込むという迷惑な客と化しているところである。
しかしこの日のIくんは違った。入室してまもなく携帯を片手に忙しそうに部屋を出ていく姿が見えた。
そういえばIくんは、「次の日仕事があるのであまり長居できない」と、事前に宣言していた。
Sくんを除く4人は、フェイスブックでお互いの様子を伺ったり、情報交換をしていたのだ。
Iくんの行動を見て、私は当然のように仕事の電話だろうと思った。
まもなく起ころうとしている【超ビッグサプライズ】には、Iくん以外誰も気づく者はいない。
HKくんが「宇宙刑事ギャバン」を歌い終えた頃だったと思う。
この日、最大の<事件>が勃発した。
「え?」
「なんでここに?」
「どういうわけだ?」
「なんで、なんで?」
突如現れたAくん。さっき一次会で話題にのぼったばかりの人物が目の前に現れたのだ。
・・・実名でブログもやっていることだから公表してしまおう。
麻田 徹志くん(38歳 フィットネスインストラクター)、その人であった。
実はIくんが、この日のために麻田くんの飛び入り参加を秘密裏に進めていたのだった。
Sくんを除いた全員フェイスブックに登録していることもあり、麻田くんが現在どこで
どんな仕事をしているかは、みんな大体は把握していた。
それにしても驚いた。まさかこんな形で15年ぶりに再会できるとは思わなかったからだ。
<今回は、これか・・・> 私は真っ先にそう思った。
大学卒業後、Nくん、HKくんとの再会を果たしたのが、【第0回大会】(またはプレ某会)、
我らが某会こと<ゴミの会>が、初めて5月3日(ゴミの日)に集合したのが、【第1回大会】、
そしてそれからちょうど一年後の5月3日に3たび集結し、某会の名称を<ゴミの会>と命名した【第2回大会】、
これら3大会とも記念すべき会ではあったが、特に後々まで語り継がれるような印象的な出来事は起こらなかった。
<学生時代の延長>・・・3回ともそんな感じだったと記憶している。
ところが、【第3回大会】以降、必ずと言ってもいいほど”何かが起こる”のが恒例となってしまった。
何か起こらなかったときはない。はっきりと断言できる。
いずれ<事件簿>として整理する予定だが、最初に起こった事件について、軽く説明しておこう。
事件番号その1:<死んだ魚のような目>事件
私は赴任先で、幻の会員であるN先生(Nくんとの混同を避けるため、彼の職業(教諭)を冠する)と、偶然にも出会った。
彼も私と同じ市内で教員として働いていたのだ。
私:「実は、NくんやHKくんとたまに集まることがあってさ」
N先生:「オレも参加したい」
というわけで、N先生が某会に参加した第三回大会。
カラオケ初心者だったHKくんのため、<アニメソングは深夜0時解禁>というルールで、
我々4人によるカラオケが始まった。あとで聞いた話なのだが、HKくんはこの日のために
なんと日夜アニソンの勉強を重ね、この日はついにその成果を試す時だったそうだ。
深夜0時を過ぎ、闘志満々・気合十分のHKくん、そして迎え討つNくんと私。
そんな異様な空気に、N先生からはみるみるうちに生気が失われていった。
そしてついに彼は、スーパーの生鮮食品売り場に並んでいる魚の目、つまり<死んだ魚のような目>をして、
「オレ、カノジョのとこ行くわ・・・」と我々に告げ、そそくさと退散していったのだった。
この日以降、彼の某会参加は一度もない。
麻田くんの登場は、やはり某会15年の歴史に刻まれるべきビッグサプライズ~大事件~であることは、
某会の誰しもが認めるところであろう。いつものようにダラダラとカラオケが始まる雰囲気が一変したのだから。
そうして、麻田くんを中心に大トーク大会の幕が切って落とされた。
我々5人の視線は、やはり超サプライズゲストに向けられ、その巧妙な話術に釘付けとなった。
「辛かった」という最初の勤務先では、ストレスが極限に達し職場で失神し倒れたことがあったそうだ。
次の職場では、昼は介護職員というサラリーマン、夜は競技エアロビに打ち込むという二足の草鞋を履き、
彼はアマチュア大会で、北海道チャンピオンという栄冠を勝ち取った。
その後、指導者の道を選び、現在、数多くの生徒たちと一緒に汗を流すという人気インストラクターである麻田くん。
「某会のカラオケ王者だったらここに3人おりますが・・・」なんていう冗談を挟むこともできず、
私はひたすら彼の話に聞き入っていた。
・・・自分の15年はどうだったろう・・・
晴れて地方公務員として採用されたものの、生きてる実感がなく悶々と過ごしていた独身時代。
勤務時間中は、毎日息を止めているような感覚だった。惨めな20世紀末だった。
唯一、生きている実感が湧いてくるのは、Nくん、HKくんといる時間、すなわち<某会>だった。
しかし、21世紀になった途端、突然恋愛運が跳ね上がり2002年に結婚、その2年半後には一児の父親になっていた。
ノイローゼにかかったこともあった。仕事中に交通事故を起こした。どちらも幸い大事には至らなかった。
一昨年、次男が誕生。今では二児の父親だ。緑内障にもなった。
麻田くんの華やかな経歴、現在の活躍に比べれば、私は地味すぎるほど地味である。
しかし、こうして振り返るといろんなことがあった。
この日、自宅を出て旭川に向かうバスの中で、今年は<何かが変わるとき>とか<変革の時>とか意識してみたが、
そんなことを意識する必要なんてないということがわかった。私は常に変わり続けているのだから。
某会だってそうだ。最初は家業を継ぐわけでなく、ニート化しつつあったNくんを冷やかし半分で
<励ます会>としてスタートしたが、現在彼は立派な後継者として実家を支える存在となっている。
「ゆく川の流れは絶えずして、またもとの水にあらず」
教科書に載っていた鴨長明の「方丈記」の書き出しである。ここの一文しか覚えていないw
この一文が正しいとすれば、「歴史はくり返す」なんてことは、ナンセンスの極致である。
”あぁ、あのときとまったくおなじだ”と、ヒトの脳が勝手にそう思い込もうとしているのではないだろうか。
麻田くんも含め我々某会メンバーはこの先どうなっていくのだろうか。
いい時もあれば、悪い時もあるだろう。
でもとりあえず生きてさえいれば、自分の、そして友人たちの変化を知ることができる。
結論;長生きしたい。長生きしよう。長生きしろ。
深夜0時30分を回ろうとしていた。日付は9月30日に変わっていた。
Sくんは、翌日の仕事のためにここで残念ながら帰宅せねばならない。
忙しくてフェイスブックなんてやってる暇がないSくんは、麻田くんの髪型(モヒカン頭)にさぞ驚いたことだろう。
名残惜しいが、Sくんはここで退場。
店員に頼んで記念撮影。
あさだ:「ほら!なんかおもしろいポーズとかやってよ!」
わたし:「やってます。やってます。」
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それにしても、麻田くんの酒量には驚いたなぁ。私はあんなに飲む人を初めて見た。
某会NO.1の酒豪・Iくんの3倍は飲んでいただろう。
さて、次はいよいよ私が酔っぱらう番である。自分の歌にwww
つづく