ここしばらく、私は、ブルガリアの歴史、ポーランドの歴史、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の歴史、ロシア帝国の歴史を読んでいる。彼らは本当に絶えず戦争をしている。どの国も、いつも相手が攻めてくると考えている。被害者意識のかたまりである。それでいて、チャンスがあれば他国に攻め込む。
自民党や維新の会は、北朝鮮や中国が日本に攻めてくるという。しかし、どうして、攻めてくると思うのか、その根拠を、私は聞いたことはない。
北朝鮮はアメリカにおびえて、国民と国土を守るため、貧乏なのに核やミサイル開発を行っている。貧乏だから、アメリカを壊滅するほどのミサイルや核爆弾を、たぶん、永久に作れない。中国は、北朝鮮ほど貧乏ではない。しかし、中国の国民は、今の生活を放棄して、戦時体制に入ることを望んでいない。自民党や維新の会は、なぜ、彼らが日本に攻めてくると思うのか。中国に、アメリカを占領しなければならない理由があるだろうか。単にアメリカが攻めてくるかもしれない、という恐怖心から無理をして軍備を強化しているのではないか。
多くの人はヒトラーが頭がオカシイと思っている。しかし、ドイツ人は、今のポランド領の北海がわに、国をもっていた。ドイツ騎士団の国があったのである。それがプロセイン(プロシア)公国になり、約百年前の第1世界大戦で、ドイツが負けることで、プロセインは小さくなり、ポーランドのなかのドイツの飛び地になった。大ドイツ主義のヒトラーは、おっせかいにも、ドイツ人よ、スラブ人から東の地を取り戻そう、と訴えたわけだ。かわいそうなことに、第2次世界大戦でドイツはまた負けたので、もっと狭い国土にドイツ人は押し込まれている。幸いなことに、ドイツ人は奪われた国土を取り返そうとしてはいない。現状の国土で満足している。
日本は第2次世界大戦で、明治以降に武力で奪った土地をすべて失った。だから、日本に土地を返してくれと中国や北朝鮮や韓国や台湾から責められることもない。ヨーロッパのことを考えると、こんな幸せなことはないと思う。さらに良いことに、日本は石油や貴重な鉱物資源があるわけでもない。アフリカ諸国をみていると、石油や鉱物資源をめぐって内戦が絶えない。
日本は、丸腰で堂々としていればよい。他国に被害妄想を膨らますような軍備をもたないことがだいじだ。憲法第9条を改正なんかして、軍事大国になろうとしていると疑われないようにすべきである。また、核武装をすると疑われるような、使用済み核燃料の再処理をすべきではない。
こういうことが、自民党や日本維新の会や国民民主党の政治家はどうしてわからないのだろうか。彼らの頭がオカシイと思われても仕方がない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます