悠山人の新古今

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076 しばらくのことだと

2005-10-07 05:10:00 | 新古今集

 「 <かりそめの別れ> と <まことの旅> との言葉の対応が珍し」い。(小学版) 「かりそめの旅」、現在の旅行については、次の巻十があてられているが、武士の時代がそこまで来ているので、貴族も高僧もつねに万一を考えている。
【略注】○まことの旅=「ふたたび逢うことのできないほんとうの旅。あの世(冥
    土)への永遠の旅。」(同)
    ○俊恵(しゅんえ)=源家から出家。俊頼の子。東大寺の僧。自邸を歌
    林苑と号し、貴賎・僧俗を問わずに出入りさせた。ときどき見られる名の
    重箱読みは、漢字だけではなかなか分からなくて、悩まされる。