紫紺野牡丹。標準花期(関東)は7~10月だと言われるが、近年早く咲きだして、遅くまで花をつける。もう霜月はそこまで来ているというのに。撮影地は品川区内。今回、花名は人に教わったが、英語名は Glory flower が通用らしい。検索するときは学名の Tibouchina で。
私のブログ、花の写真はサブなのだが、歌より花、という方が多い? そういう方のために、次のサイトを紹介する。英語だけれど、なにより花写真がいっぱいで、楽しい。サイズもいろいろで、たとえばこの Tibouchina の沢山の写真の中には、2000*1500pixels などという大きなサイズのものもあった。読者の掲示板もさかんで、ガーデニングの話もいっぱい。残念ながら、日本人はなかなか、という現状である。
http://community.webshots.com/user/photoop23
ひらかな:をんだんの すすみてつぼみ つけしまま
しこんのぼたん しもつきいるや
「夢」の扱いを全く変えてある。詞書に「人にもの言ひはじめて」、つまりようやく男女の仲になってとあって、男(名はない)の意を受けたものの、顔から火が出るような純粋な気持ちで、歌を詠んだ。これに先立つ才女たちの、ほぼ同旨の二作を紹介する。艶やかな歌の競演。
1159 夢とても人に語るな知るといへば
手枕ならぬ枕だにせず 伊勢
1160 枕だに知らねばいはじ見しままに
君語るなよ春の夜の夢 和泉式部
【略注】○うたた寝=ここでは、共寝。一夜の契り。
○馬内侍(うまのないし)=源時明の娘。「紫式部・清少納言・和泉式部・赤染衛門ら
とならぶ才女。」(小学版)
【補説】評価。「はかない一夜の逢いを遂げえてのちも、死ぬほどのせつなさにいるのだか
ら、ふたりの恋をうっかり人に漏らしてくれるな、と訴えたのである。女心の哀歓がに
じみ出ている。」(同)