悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真2005-1030 温暖の

2005-10-30 06:20:00 | 短歌写真

 紫紺野牡丹。標準花期(関東)は7~10月だと言われるが、近年早く咲きだして、遅くまで花をつける。もう霜月はそこまで来ているというのに。撮影地は品川区内。今回、花名は人に教わったが、英語名は Glory flower が通用らしい。検索するときは学名の Tibouchina で。
 私のブログ、花の写真はサブなのだが、歌より花、という方が多い? そういう方のために、次のサイトを紹介する。英語だけれど、なにより花写真がいっぱいで、楽しい。サイズもいろいろで、たとえばこの Tibouchina の沢山の写真の中には、2000*1500pixels などという大きなサイズのものもあった。読者の掲示板もさかんで、ガーデニングの話もいっぱい。残念ながら、日本人はなかなか、という現状である。
   
http://community.webshots.com/user/photoop23

 ひらかな:をんだんの すすみてつぼみ つけしまま
       しこんのぼたん しもつきいるや


092 あの契り夢の

2005-10-30 05:45:00 | 新古今集

 「夢」の扱いを全く変えてある。詞書に「人にもの言ひはじめて」、つまりようやく男女の仲になってとあって、男(名はない)の意を受けたものの、顔から火が出るような純粋な気持ちで、歌を詠んだ。これに先立つ才女たちの、ほぼ同旨の二作を紹介する。艶やかな歌の競演。
 1159 夢とても人に語るな知るといへば
     手枕ならぬ枕だにせず     伊勢
 1160 枕だに知らねばいはじ見しままに
     君語るなよ春の夜の夢     和泉式部
【略注】○うたた寝=ここでは、共寝。一夜の契り。
    ○馬内侍(うまのないし)=源時明の娘。「紫式部・清少納言・和泉式部・赤染衛門ら
    とならぶ才女。」(小学版)
【補説】評価。「はかない一夜の逢いを遂げえてのちも、死ぬほどのせつなさにいるのだか
    ら、ふたりの恋をうっかり人に漏らしてくれるな、と訴えたのである。女心の哀歓がに
    じみ出ている。」(同)