悠山人の新古今

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短歌写真141 古に-弓削

2006-05-01 00:10:00 | 短歌写真
2006-0501-yts141
古に恋ふる鳥かも弓絃葉の
御井の上より 鳴き渡り行く   弓削皇子

○短歌写真、詠む。
○万葉集の弓弦葉(ゆづるは)は、今の譲葉(ゆずりは)。親子草。正月飾りの葉。古来、「多(ふさ)やかに艶(つや)めく」ものの象徴。いずれも「新旧交代」を意味する。譲葉は、万葉集に二首。この歌、【万葉集2-111】と、次の歌。
  何(あ)ど思(も)へか阿自久麻(あじくま)山のゆづる葉の
  含(ふふ)まる時に風吹かずかも  【万葉集14-3572】
きのう、午後の日差しの影をそのままに、近くの公園で撮影。標識板にDaphniphyllum macropodum。
○みづみづしき茎のくれなゐ葉のみどり
 ゆづり葉汝は恋のあらはれ  伊藤左千夫
□いにしへに こふるとりかも ゆづるはの
  みゐのうへより なきわたりゆく