短歌写真146 拉がれし

2006-0512-yts146　ancolie blanche
拉がれし心の瑕の深ければ
咲き遅れたり白きをだまき　　　悠山人

○短歌写真、詠む。
○紫に後れて、白苧環が咲き出した。苧環は、英語では colombine、フランス語では、colombin とも言う。例の洋菓子店の名と同じ。なお、五月二日の短歌写真142（紫苧環）も参照。【写真の技法】きのう、曇り、昼。花は自然光。あとはいつもどおりの、無反射黒紙で背景処理。
○苧環の仲間…①日本原産種は、深山苧環（一番人気）・山苧環の２種である。②その変異種に、個体変化・白花・桃色花・多弁咲き・八重咲きなどがある。③外来種に、カナダ苧環、アクイレギア・スコプロルム、ア～・アルピナ、ア～・ララミエンシス、ア～・ブルガリス、黒花苧環、瑠璃苧環、（近縁属の）風鈴苧環などがある。（以上①～③は、講談社『山野草大百科』、2005年版による。）　④苧環に関してだが、この本は大きいカラー写真を１７枚も揃えていて、とても見易い。花の実物をルーペで観察しながら同定しようとしたが、１００％の自信はない。ただ、紫・白とも、アクイレギア・スコプロルムに一番近いと思った。細部にわたって、造化の妙に畏敬の念をおぼえるばかりだ。
□ひしがれし　こころのきずの　ふかければ
　　さきおくれたり　しろきをだまき
*now streaming : PANDOLFI | Manze-violin, Egarr-harpsichord - Opus 4*　
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