2006-0528-yts156
ダ・ヴィンチに描かれし謎明かしゆく
真紅の薔薇の美しきかな 悠山人
○短歌写真、詠む。
○D.Brown 原作、R.Howard 監督、T.Hanks 主演の映画『ダ・ヴィンチ・コード』The Da Vinci Code を、初日の混雑を避けて、三日ほどあとにゆっくり鑑賞した。多少曇っていたが、それを思い出してきのうは近くの薔薇園へ。盛りを過ぎた薔薇たちも、懸命に最後の輝きを見せる。
□ダ・ヴィンチに えがかれしなぞ あかしゆく
しんくのばらの うつくしきかな
☆『ダ・ヴィンチ・コード』(DVC)は、翻訳されて間もなく読んだ(「短歌写真2005-0811 向日葵の」参照)。キリスト教史がある程度分かっていると、映画でも面白さは確実に倍増する。今回は吹き替え版にしたが(英語版はDVDの予定)、英語・フランス語・イタリア語、それにラテン語が飛び交う。加えて、文字資料も画面に各種頻出するので、考えている暇がないくらい。字幕に訳出しないラテン語も、何か所もある。そのラテン語の祈り・会話も、訛りが入り混じるから、脳内活性化の限界を超えそう。
映画の最後に、当然ながらフィクションとの日本語が出たが、重要な役割をになう宗教組織・結社「オプス・デイ」は実在、しかも日本語のHPもある。Opus Dei は、直訳すると「神の仕事・作品・業」に当たるラテン語(ともに名詞で、opus は男性・単数・主格、dei は属格)。音楽での op.は「作品番号」の意、派生語に「オペラ」。さて、ここで、オプスが単数形であることの意味に、気がついた方は? シェイクスピアでは works、バッハでは Werke と、ふつうは「作品集」だが、この組織は「神の業は唯一無二なり」と、厳格に主張しているのだろう。
原作・映画の公式HP(日本語版、英語版)をいくつか眺めてみた。ある英語版で、HP作者は、実に挑戦的だ。表紙からして、小さな字で、こう出て来る。
【問題1】 DIVINE CODE HAD DEALT CHAOS
これを映画に関係ある文章に、アナグラムする(文字の入れ換えする)のである。(【解答1】は、私の記事の最後に) こんな調子で、なかなか門を開けてくれない。問題を解いて書き込みしないと、次へ進めない仕組みなのだ。3問解いて、君はすごい、などとおだてられて、少し気をよくした。だが最後に code(暗号)が待ってるぞ、これを解かなければいけない、という。世界で最初に暗号を使った人(と紹介している)、J.カエサルの方法で、出題されているのである。私の読者のために、問題を写しておく。
【問題2】 WTRGOWRTDTWOLOCDBANOOENDM
短歌写真を仕上げた後で少しやってみたが、腰をすえなければダメと分かって、中断中。諸賢のなかに、解読者はいるのかな? 挑戦者(英語、美術史、ギリシャ語文・・・などなど、やる気のある方)のためにURLを記す。
http://www.randomhouse.com/doubleday/davinci/
【解答1】 THE DAVINCI CODE HAS LOADED ☆
*now playing : Artist=Roger Sanchez|Track=Another Chance*
http://64.62.252.130:8010