悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

和泉式部集106 束の間の

2007-03-06 05:50:00 | 和泉式部集
2007-0306-yis106
束の間のはかない逢瀬に比べたら
夢まぼろしは永遠のまことね   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○「つゆばかりあひそめたる人のもとに」。せっかくお会いしても、現世(うつしよ)の楽しい時はあっという間に過ぎてしまうのね。「あひそめ」は「逢ひ染め」と解釈した。校注は、「現世を露や幻と並列する存在感覚に留意」と指摘するが、私自身のことかとも思われるほど。書きながら、またしても青の時代に悩まされた、Sein、Seiendes、Diesseits、Jenseits などを想起することになった。
□和106:しらつゆも ゆめもこのよも まぼろしも
      たとへ
ていへば ひさしかりけり
□悠106:つかのまの はかないおうせに くらべたら
      ゆめまぼろしは とわのまことね

短歌写真302 メロスより

2007-03-06 05:45:00 | 短歌写真
2007-0306-yts302
メロスより生まれ出でたる美の神は
蘭花の海を見渡せるかな   悠山人

○短歌写真、詠む。
○会場のひときわ目立つ場所で、特別扱いされている、「メロス島のアフロディテ」(ミロのヴィーナス)。美神に捧げる形で、裾周りに日本大賞以下が展示される。像はゆっくりと(上から見て)反時計回りに回転。
□短写302 メロスより うまれいでたる びのかみは
        らんくゎのうみを みわたせるかな
【写真】実見したルーヴルには到底及ばないが、それにしてもこの首頚の長さに、あらためて見入る。