2007-0308-yis108
この世には「恋」の色などないけれど
生肌に沁みて滲み込むのね 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○次と合わせて正集巻頭の百首歌に入る。
¶こひ(恋)てふ色=「恋という色」。新潮版は、<「恋」に「緋」をかける>と。さらに私は、「濃(こ)し」も意識に入る、と解釈した。「濃」は、伝統和歌の世界では、とくに紅・緋・赤に結び付けられることが多い。
¶¶生肌(きはだ)=生身の皮膚。和泉の世界では草木染なので、木肌からの連想造語。
□和108:よのなかに こひてふいろは なけれども
ふかくみにしむ ものにぞありける
□悠108:このよには 「こい」のいろなど ないけれど
きはだにしみて にじみこむのね
この世には「恋」の色などないけれど
生肌に沁みて滲み込むのね 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○次と合わせて正集巻頭の百首歌に入る。
¶こひ(恋)てふ色=「恋という色」。新潮版は、<「恋」に「緋」をかける>と。さらに私は、「濃(こ)し」も意識に入る、と解釈した。「濃」は、伝統和歌の世界では、とくに紅・緋・赤に結び付けられることが多い。
¶¶生肌(きはだ)=生身の皮膚。和泉の世界では草木染なので、木肌からの連想造語。
□和108:よのなかに こひてふいろは なけれども
ふかくみにしむ ものにぞありける
□悠108:このよには 「こい」のいろなど ないけれど
きはだにしみて にじみこむのね