2007-0317-yis117
ゆっくりと休むことなくそそくさと
帰り支度をなさる方とは… 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○「宵のほどまうできたりける男の疾く帰りければ」。類歌の第043歌を参観されたし。余韻記号「…」は初使用。せっかくの夜ですから、ゆっくりやす(休・寝)む心算だったのではありませんか。それを、槙の戸締まりも確かめずに、慌ててお帰りとは・・・。私への気持ちは、その程度だったのでしょうか。
¶た(立)つにた(立)ちう(憂)き=帰ろうと思っても、帰りがたい。
¶さ(然)しも=そのようにも。
□和117:やすらはで たつにたちうき まきのとを
さしもおもはぬ ひともありけり
□悠117:ゆっくりと やすむことなく そそくさと
かえりじたくを なさるかたとは…
2007-0317-yhs064
赤岳の
素顔見せたる
珍しや 悠山人
○俳句写真、詠む。
○無季句。第二句は主語。八ガ岳連峰は脊梁なので、一年中何がしかの雲を従える。この日のように完璧な晴天は、あまり多くは見られない。
□俳写064 あかだけの すがほみせたる めづらしや
【写真】連峰の主峰は3000m近い。借り切り状態のゲレンデ。