悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真401 薄紅の

2007-07-16 00:02:00 | 短歌写真

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薄紅の夾竹桃の花咲けり
石灰岩地の青空を背に   悠山人

○短歌写真、詠む。
○夾竹桃は、エジプトでもトルコでも、比較的多く見られた。歌作は咲くどころか、酷評さくさくと聞えて来そう。
□短写401 うすべにの けふちくたうの はなさけり
        せっかいがんちの あをぞらをせに
【写真】パムッカレで。

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【埃土雑記】1

2007-07-16 00:00:00 | 【埃土雑記】

【埃土雑記】
 編集部に寄せられた電子便で構成する、『月刊旅人』好評の雑記シリーズ、今回からは、「エジプト&トルコ三週間の旅」を連載する。「埃土(あいど)」とは、エジプト(埃及)・トルコ(土耳古)のことであり、緑と水の豊かな日本に比べて、「埃の大地」という意味も込めた。書き下ろしの方、日記コピーの方、新橋まで届けて下さった方など、それぞれの思いが綴られている。旅行前の約束どおり、編集部で多少手を入れてある。なお、連載終了後は、アラビア語誌『旅人』(مسافرون)へ掲載される予定。

1 砧 美紗(19歳 学生)
 いちばん印象に残ったのは、何といっても、エジプト考古学博物館のあれね・・・夫妻像。そう、石彫のあれ。小さいけれど、夫婦が仲良く肩を寄せ合って、肩に手を掛けているの。どこも欠けていなくて、彩色もよく残っているし、とても三千年以上も前に作られたなんて、信じられないわ。正直言って、感動しました。
 もちろんいろんな王さまや王妃さまの、絢爛さもいいわよ。金銀宝石が、きらきら飾りつけられているのも、馬鹿がつくくらい大きい石像も、それぞれに申し分なく素敵。でもね、私からは遠い遠い世界の人たち。それに比べれば、名前も残らないようなあの夫妻の、しあわせそうな姿。二人とも大きな目で真正面を向いている。よかったわぁ・・・。
 それはそうと、間もなくサンタ・チェチーリアへ戻らなければならないの。またソプラノ・レッスンの毎日が待っている私。「アイーダ」の舞台へ出て、勝ちて帰れ、なんて鼻歌うたいながら、日本で公演出来る日が来るかしら?
 =編集部注=砧さんは、夏休み一時帰国で、最年少の参加者です。
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image382 パムッカレ1

2007-07-15 00:00:00 | images

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title : Pamukkale1
yyyy/mm : 2007/07
memo : これも世界遺産。Pamukkale's lime shelf。パムッカレ(トルコ)の石灰棚。温水水路の淵に腰掛ける、日本で最近流行の「足湯」があって、各国語のミニ交流の場にもなっていた。
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短歌写真400 アカイアを

2007-07-14 05:40:00 | 短歌写真

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アカイアを彼方に見つつ望月の
トロイア浜を今ぞ照らせる   悠山人

○短歌写真、詠む。
○夜九時。私にとっての大きなドラマが、静かに始まった。アイガイオン(エーゲ海)を渡り、彼方のアカイア(ギリシャ)連合軍が、此方トロイア(イリオス)軍を攻め立てた、そのあたり。折りしも三千年期を経た満月の登場。脳裏を駆け巡る怒鳴泣号に身を任せながら、私は長い間、ホメロスの世界にひとり彷徨っていた。日中のあの暑さはどこへやら、地中海の夜風は快い。七月は市民革命の月(4日、14日)。
□短写400 アカイアを かなたにみつつ もちづきの
        トロイアはまを いまぞてらせる
【写真】コンヤ(トルコ)のホテル自室から。月だけ、少しズームアップしてある。古語に「今夜」はない。
【memo】今朝の朝日新聞、be、「愛の旅人」は和泉式部。幅広く取材されていて、彼女のファンがさらに増えそう。

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短歌写真399 友ありて

2007-07-13 00:00:00 | 短歌写真

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友ありて旅にしあればやすらぎて
心ゆるしてともに行くべし   悠山人

○短歌写真、詠む。
○波穏やかにして、天気晴朗や、よし。
□短写399 ともありて たびにしあれば やすらぎて
        こころゆるして ともにゆくべし
【写真】ボスポロス・サンセット・クルーズィング。

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短歌写真398 見慣れたる

2007-07-12 01:15:00 | 短歌写真

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見慣れたる松葉牡丹も土耳古にて
逢ひたればまた懐しきかな   悠山人

○短歌写真、詠む。
○トルコ人の、花への愛情は、いろいろな形で看取できた。
□短写398 みなれたる まつばぼたんも トルコにて
        あひたればまた なつかしきかな
【写真】アナトリアのGSで。

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俳句写真127 睡蓮の

2007-07-10 01:00:00 | 俳句写真

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睡蓮の
カイロに咲きて
可憐なり
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○これが蓮だと、もっといい絵になった
。蓮は、古きアイギュプトスの聖なる花。
□俳写127 すいれんの カイロにさきて かれんなり
【写真】カイロの考古博前庭で。左上円内は、少し離れたところのもの。午後四時を回っている。
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image380 エジプト考古博

2007-07-10 00:00:00 | images

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title : EgyptArchMus
yyyy/mm : 2007/06
memo : エジプト考古学博物館(政府の日本語版公式表記)。数千年前がごろごろの世界である。入口の目立つところに、一枚のぼやけた写真が、大きく貼ってある。「ロゼッタ・ストーン」のそれだ。悔しさを隠さない。先年、大英博物館(ここでも超一等席に展示)で本物を見ている私としては、複雑な気持ち。建物正面最上部を望遠で覗くと、ラテン語文があった。これはどの案内書にも載っていない、初見もの。肉眼ではもちろん、望遠でも完全な読み取りは出来ないのが、心残り。写真のスフィンクスの胸に、カルトゥーシュ(王位王族名)が見える。
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