追い込む日本を、追い込まれる日本と感じるか。アベノミクスをもって景気浮揚策を取るとそのかじ取りは日本の進路を孤立へとうながした。内外に日本を追い込む状況が生まれている。為政者による日本の進むべき道はきわまりつつある。分岐は消費増税であったか。五輪招致が引き起こす顛末は象徴的である。福島の原発事故処理は原発の売込み行脚を行う安全神話の復活へと動き出し、特定秘密保護法は思わぬ議論を巻き起こし、踏み切った靖国参拝はバッシングを受けることになった。選挙の支持を基盤に遷り変わり、国民は後戻りができなくなってきたことがわかっているだろうか。端を発したのは領土問題、尖閣諸島の国有化の結果は何を意味していたか、近隣諸国との四周の海辺はつねに防衛だけではない。沖縄基地の攻撃のための要塞であることを思い知る。辺野古の埋め立てはそのためにあるに違いない。 . . . 本文を読む
沖縄 怒りと不信感 辺野古埋めたて承認 2013128中日新聞トップ記事、見出しである。リードには、沖縄県の仲井眞弘多知事は二十七日、那覇市内の知事公舎で記者会見し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設のため、政府が申請した名護市辺野古沿岸の埋め立てを承認したと正式に表明した、とある。記事には、知事が正式表明 として、また、振興策 無関係予算も と見える。囲みでは、元知事 厳しい見方とする、「実現性に疑問」「非常に悲しい」 と載せる。2面、3面には横見出しで、移設シナリオ多難 基地の固定概念化 と打つ。社会面で、辺野古 疲弊と失望 対立17年振り回され 26面、抗議の鎖 県庁包囲 「沖縄の命 売るのか」 27面とある。
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現代日本語文章論を考える。日本語文法と日本語文体をあわせた議論となる。文章と文法とは語法から、文章と文体は表現から考えることになる。日本語の言語現象をとらえると文の単位に文章のまとまりを単位として予測することになる。その文章は韻文、散文とする文体からその表現に語法句法を見ることになる。文章論は時枝学説で言語過程説をふまえた議論があった。入れ子型構造を拡大して文の構造より文章にも当てはめようとするものであった。その時枝学説が見ようとした文章は作品を単位に短詩形から物語り、記録された記述にも及び、広く文章をとらえている。その文章論は解釈文法に議論をして作品の分析になった。文章と文体は日本語の言語特徴として深くかかわりあう。文体は言語の表現様式と見られた。それには言語の影響にあっていまなお文章における文体の核となるものには漢語がある。たびたび文章経国の思想に触れる思いである。言語の文法、表現に文章を見て、日本語文章論を考えようとする。 . . . 本文を読む
死者は神となる。神をまつるのは素朴な信仰である。祀る、祭るとなる。その死者に神となってはわけ隔てがない。祖先に会いたければ神を祈ればよい。それは神社であればどこでも神に会える。八百万神と言われるのも神の宿る地とされるのも、そこにもここにも神はいる。素朴なことである。祀った神に祟りがないようにそれをまた見守るのである。守である。神に向かう意思は自然のものである。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 912 仕事をサボタージュする を例題にしている。コラムの解説は同語反復を指摘する。また、サボタージュする と、動詞にすることはできないとしている。この、する については、動詞が認められるようであるから、すでに辞書にもある。怠業と訳されることも関係しよう。お仕事サボタージュ というタイトルが検索ではかなりヒットして、例題に影響するものではないが、サボタージュの様子がさまざまであれば、それなりの意味内容をもつ。また、サボタージュを、サボる とする派生語の解釈は、サボタージュするを短くしたものとの解釈があったりするので、動詞化している使い方は違和感がないのだろう、。
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首相参拝 米が「失望」 「靖国 中韓と緊張悪化」 異例の声明 懸念示す 20141227中日新聞トップ記事、見出しである。リードには、安倍晋三首相は二十六日、東京・九段北の靖国神社を参拝した、とある。記者団とのやり取りを載せる中見出しには、首相「戦犯崇拝は誤解」 と見える。囲み記事解説には、失うもの大きすぎる として編集員が執筆する。新聞の論調は一斉に書きたてる。2、3面に横付きの大見出しは、安倍色 外交より靖国 「戦犯合祀」批判を黙殺 とある。22、23面の見出しにはそれぞれ社会面から反応として、中部の観光戦略に水 企業、反日デモ懸念 「外国客減るかも」と見える。さらには、「当然」「歴史を無視」 首相泰邦参拝戦争体験者ら賛否 と見える。中日新聞社説は、真の慰霊になったのか とタイトルにする。なかに段落見出しは、独り善がりの説明 米国が慰霊の批判 悪循環を断ち切れ とする。現職の首相が参拝するのは7年ぶりである。 . . . 本文を読む
愛猫が死んだ。20年になる老猫だった。元気だったのに、足が弱ってジャンプできなくなって、この秋以降、大きな無き声で呼び続けた。この4日ほど、急に声が小さくなって、よくびーびー泣くから、ビーちゃんであったのだが、最期は枯れたようだ。寿命だったか、換算すると、人間で言えば105歳ぐらい、大往生を遂げたのである。死ぬという語を使うか、大往生はそれにふさわしく家族にその週末をみとられるようなことであろう。極楽往生では、往生する、それは他界である。逝くというか、死去に、逝去、亡くなる、死亡とも言える。川の流れに例えて、中国のそれは長江か。身まかると言ったのは、古代の仏教の影響で現世からのことである。20131228葬儀をする。冥福を祈る。 . . . 本文を読む
日本語「誤」百科 914 シフトチェンジ を例題にしている。コラムの解説は、シフト チェンジ このどちらも変えるという意味であるとして、何を変えるか意味内容がわからないと言う。これはこのコラムで繰り返される言い方の、同語反復なのかと思ったら、その説明はないようだ。シフトレバーチェンジか、ギアチェンジと言うのが正しいとする。確かにその通りで、シフトレバーと言うからそうだろうとの説明もうなずけるが、日本語ではまた、シフトダウン シフトアップ という語を派生させている。和製英語のシフトは、シフトすることでもあるので、それをアップするか、ダウンするかとなって、シフトチェンジはシフトレバーでダウンする、また、アップするチェンジということでもある。シフトチェンジを自動車用語として、変速操作と言うのは通用していてわかりよい。シフトする、上か下へかチェンジする、ということをカタカナで簡潔に伝える。 . . . 本文を読む
浜岡3号機 再稼働手続きへ 中電、来年度に審査申請 20131226中日新聞トップ記事、見出しである。リードには、中部電力は二十五日、浜岡原発3号機(静岡県御前崎市)の再稼働に向けた安全審査を、二〇一四年度中に原子力規制委員会ひ申請する方針を明らかにした、とある。左側には、だらだらネっと成績ダウン 小中生学力テスト分析 と見える。記事には、インターネットを一日四時間以上する小中学生の成績は下がる―、とある。全国学力・学習状況調査の分析結果で、小学六年と中学三年性に国語と算数または数学で、その際に行ったアンケート結果と成績の相関関係では、正答率がネット1日4時間以上1時間未満まで比例して高くなるということが分かった。まったくしない子はネット1時間未満する場合より、点数が低くなっている。インターネットする、1時間未満であれば、ネット依存になっていないということでもある。 . . . 本文を読む
敬語は礼儀の言葉と考えて現代敬語をとらえてはいかが。敬語は、うやまう、いやまう、という原則をもつ。敬う語としての古代からの解釈を現代風に、礼儀 ヰヤマヒ と見る。日本語の敬語表現を歴史にたどれば明らかにされているように、尊敬、謙譲、丁寧の用法を分析し、現代敬語の分類には、謙譲を謙譲ⅠとⅡに分けることで、丁重を分け、美化語を加えた5分類にする。この尊敬と謙譲を現代の敬語に表現して行くと社会的上下と身分関係を表わすという説明が行われる。それはまた敬語の用法を間違えないようにということでその関係を固定化する言語表現となっている。敬語はその使用場面で話し手と聞き手、その話題の相手に、失礼のないようにと使い分けられる。それでは、対人関係の上で、身分を規定するような言葉づかいではなく、原則に礼儀を持つ言語表現とすればわかり良くなることがある。つまり謙譲の説明に、ヘリくだりという日本語を当てはめて、そのやりとりの情況を現代社会で通用させるには、説明が困難となる。こちらを下げることで、相手を上げるといったことは、どうもわかりにくく、対外的にもこれからのよりよい日本語のためにも不合理である。
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