2日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸。終値は前日比36円74銭(0.38%)高の9608円94銭だった。3日間合計の上昇幅は500円を超えた。前日の米ダウ工業株30種平均が年初来高値を更新したことを好感。アジアの主要な株価指数が上昇したことも支援材料に働いた。海外株に比べて日本株は出遅れ感が強まっているといい、電機や自動車などの主力株が買い直された。金価格の上昇を受け、非鉄金属や商社も堅調だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅ながら3日続伸。
前日発表の日銀の追加金融緩和策はデフレ対策や円高阻止にはやや力不足との声があるものの、政府の追加経済対策と歩調を合わせた姿勢を前向きに評価する声があった。
東証1部の売買代金は概算で1兆3808億円。売買高は21億6420万株と4日連続で20億株を超えた。売買高が4日続けて20億株を超えたのは7月21日~27日までの5日連続以来となる。値上がり銘柄数は713、値下がりは849、変わらずは122だった。
業種別TOPIX(全33業種)は、「鉄鋼」や「保険業」など12業種が上昇。半面、「鉱業」や「海運」など21業種が安くなった。
個別銘柄では東エレクやTDK、京セラ、パナソニックが上昇。日産自やトヨタ、ホンダも堅調だった。住友鉱や三菱商はしっかり。ファストリも高い。半面、三菱UFJや三井住友FGが下落。宮崎銀は年初来安値を更新した。三井化学や郵船もさえない。
東証2部株価指数も3日続伸。個別銘柄ではラオックスや大幸薬品、中央電、三菱総研が上昇。半面、アトムやFDK、稀元素、花月園が下落した。〔NQN〕(15:33)