実朝暗殺を目撃?鶴岡八幡宮のイチョウ倒れる
(この木をご覧になった方々には、なんとも辛い、いのちの終わりですね!
この樹齢800年とも言われる銀杏の木を前にして、己の命の短さとはかなさと、生命力のスゴサも教えてくれた木でもありました。源頼朝と北条正子を舞台にした鎌倉時代。鎌倉が大好き人間には・・・もったいない。)
倒れた鶴岡八幡宮の大イチョウ(10日、神奈川県鎌倉市で読売ヘリから)=菅野靖撮影
10日午前4時40分頃、神奈川県鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮で、同県指定天然記念物の大イチョウが根元から折れて倒れているのを男性警備員が発見した。
鶴岡八幡宮では、老木の大イチョウが雪を含んだ強風で倒れたとみて原因を調べている。
県や同八幡宮社務所によると、大イチョウは高さ約30メートル、幹回り約6・8メートルで、樹齢800年から1000年以上。鎌倉幕府3代将軍の源<RB>実朝</RB><RP>(</RP><RP>)</RP>暗殺の舞台として知られている。10日午前4時15分頃から断続的に「ドンドン」という音がし、同40分頃に大きな音がしたため、警備員が見に行ったところ、木が倒れていた。横浜地方気象台によると、当時、現場から最も近い辻堂観測地点(藤沢市)で最大瞬間風速11・2メートルを記録した。
◆鶴岡八幡宮の大イチョウ=社殿に向かって左側の石段横にあった。江戸時代の書物「鎌倉物語」などには、1219年に参拝を終えた鎌倉幕府3代将軍の源実朝を暗殺しようとした、おいの<RB>公暁</RB><RP>(</RP><RP>)</RP>が隠れたと記されている。1955年に神奈川県の天然記念物に指定された。