韓国の散歩道 焼肉

韓国の代表的な食べ物といえば、何と言っても焼肉である。
その中でも、韓国牛の赤身の焼肉は最高級品だ。
庶民にはなかなか手の出ない値段のため、脂身の混ざったカルビ、スキヤキ風のブルコギなどが、人気になる。
韓国牛の赤身を、厚めに切り、網焼き風に焼いて食べる、セントゥンシムは、焼肉料理の王様である。


一人前の材料はこの程度であるが、三人くらいで食べる時は、二皿目からは、骨付カルビとか、ブルコギを注文することも多い。


肉はあらかじめ、適当な大きさにカットされる。客が自分の好みのサイズに切ったり、店員が店のやり方で切ったりする。
道具は、裁縫鋏とごみ拾い用のつまみである。韓国人は、大雑把であり、日本人の様に細かいところには気をつかわない。ナプキンの代わりに、トイレットペーパーをぶら下げているレストランでさえザラである。


細かく切って、万遍なく焼き上げる。



焼き上がった肉を食べる準備をする。
まず、サニレタス、ゴマの葉を広げ、この上に材料を適当にのせて包んでから口に入れる。
味付けは、テーブルの小皿に盛られた、味噌、ごま油、コツジャン（甘辛味噌）、唐辛子、小魚の塩辛、キムチ、ニンニクなどの中から、自分の好みに合わせて選ぶ。

包み終わったら口に入れるが、大きさはまちまちで、思いっきり大きく包んだ場合は、大口を開けて両手で押し込む。
周りの視線など全く気にしない。チェジュウさんがやってもこの食べ方になる。

しばらくは、こうやって口をモグモグしながら、おさまるのを待つ。

仕上げは、食事になるが、韓国人達の食欲は旺盛で、肉を思いっきり食べた後でも、食事は欠かさない。
テンジャンチゲ（味噌汁ご飯）、ビビンパプ、冷麺などを食べて仕上げとする。