4年前の過去ログである。
幼かった、昭和の戦争の語り部の記憶である。
今の子供達は、幼稚園児の頃から、ひらがなやカタカナを覚えている。
TVやゲーム機の影響である。
あの頃の小学一年生は、全く字を読めなかった。
小学一年の教室へ入って、渡された教科書が、字に接する最初の機会であった。
まず、字と言う物が何であるかから、教わった。
それから、文を読まされたのであった。
しばらく、字を覚えさせられてから、国語の教科書を読まされた。
mcnj達の国語の教科書である。
サイタ
サイタ
サクラガサイタ
キレイダナ
こんな文章だったと思う。
これは、毎年違っていたかもしれない。
アカイ
アカイ
ユウヒガ
アカイ
こんな教科書もあったそうだ。
先生から、読んでみろと言われて、皆、苦労したものであった。
必死になって読んでいた。
サイ
タサイ
タサクラガサ
イタキ
レイダナ
読み終わって、ホッとして席に腰を下ろしたやつもいた。
そんな奴が、後に、一流大学に、入学したのである。
今宵の月。台風前。