あまり目立たない寺社の装飾的建築部材です。図のように、正面にある向背(こうはい)柱に乗る組み物・斗栱(ときょう)と、屋根の垂木(たるき)との間に置かれるそうです。手挟みには、絵様(えよう)という日本建築物に施される、波や雲などの彫刻模様から、ボタン花のような彩色彫刻までいろいろな彫刻が施されているようです。
見川稲荷神社(見川2-91)
海老虹梁(えびこうりょう)の模様とあわせて彫られています。
鹿島神社(鯉淵町)
海老虹梁に彫られた龍に関連した雲を、手挟みに彫っているのでしょう。
和光院不動堂(田島町415)
細かな波模様が彫られています。
香取神社(大串町496)
穴をあけた独特な模様になっています。
桂岸寺(松本町13-19)
ボタンの花です。この手挟みは奉納された物のようです。