青海波(せいがいは 弘道館 三の丸1-6-29)
大棟(おおむね)と言うようですが、屋根のてっぺんに、波形に瓦が並べられ、しっくいで固めてあります。いろいろなところで見ることがある、代表的な伝統模様のようです。青海波という名前の雅楽で用いられる着物の模様から付いた名前だそうです。
七宝(しっぽう 孔子廟 三の丸1-6-29)
これも大棟で見た模様です。輪違いつなぎ文ともいうそうです。丸を、7つの宝(金・銀など)である七宝と見たてたのでしょうか、あるいは丸が四方に広がるので、四方→七宝となったのでしょうか。これもあちこちで目にする模様です。
鱗(うろこ 泉町1あたり)
三角形を並べるのを鱗というそうです。古来から、邪を除ける模様でだったそうです。これは泉町の山車(だし)なので、魚の鱗からの連想で、火難除けの水をあらわしているのかもしれません。
矢絣(やがすり)
偕楽園でもらったクリアファイルに矢絣模様がありました。矢羽根を模様化した絣のことだそうですが、矢絣が、その模様の名前になったのでしょう。破魔矢が厄除けであるように、この模様にも同様な意味があったようですが、それとともに、放たれた矢は戻ってこないことから、この模様の着物を実家が結婚する娘に渡す風習もあったそうです。
紗綾形(さやがた 愛宕神社 愛宕町10-5)
拝殿前の向拝にある柱に、植物模様を散らした、紗綾形模様が彫られていました。卍(まんじ)を四方に連続させた模様だそうです。紗綾形というのは、中国・明時代に渡来した紗綾織りという絹織物の模様から付いた名前だそうです。
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