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水戸の見て歩き

水戸の女人講中 石像(1)

2016-06-08 21:34:50 | 水戸
路傍の石造物に、女人(にょにん)講中と刻まれたものが時々見られます。かつての女人講参加者によって建てられたものなのでしょう。女人講では、安産、子供の安全、死んだ子供の供養等が祈願されたそうです。子どもを抱く像(如意輪観音の場合もあります。「如」が「女」に通ずるということもあったのでしょうか。)、十九夜碑(本尊は如意輪観音)、二十三夜碑(本尊は勢至菩薩)、子安観音などに「女人講中」が刻まれているようです。相当たくさんありそうですので、気をつけて石像を見るのも面白いでしょう。(写真は水戸市鯉淵町石像)

大場町4110道向かい
 現在も3、7月に祭りが行われ、団子が供えられたり、妊娠した女性が、講中へ品物を配ったりするそうです。4体はあります。(基壇が入れ変わってしまったらしいものも。)

河和田町955-2(八坂神社)
 寛政3年のもののほか、中道婦人一同と刻した昭和9年のものもあります。

金町1(甘酒地蔵尊堂内)
 文化3年(1806)、十四人講中と刻まれた子どもを抱く子安観音です。

水戸市鯉淵町481(十一面観音堂)
 地蔵尊を取り巻く石像物の中に、寛政10年、女人講中と刻したものがあります。

元吉田町一本松263-1 (イエローハット裏手)
 石仏群の中にあります。年号は分かりませんが、女人講中の文字ははっきり見えます。この石像の両側の二体も同様の性格のもののように思われます。(左のものは、裏側に女性名が刻まれています。)

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