WALTHAM懐中時計の修理の続き
古い時計、懐中時計は、文字盤を地板の側面からネジで止めていることを思い出しました。
地板の側面、三カ所で文字盤をイモネジ(皿が無い)で止めています。でもなぜか二カ所しかネジがありませんでした。
止めているイモネジを外し、右の写真の文字盤の裏側から出ている銅製の突起を押して地板から外します。突起は二箇所あります。
外れました。グリスが染み出しています。中央の歯車の軸が時針に直結しています。
中央に見えるのがツツカナです。隣は分針の回転を時針に伝える歯車です。歯車は両方とも外して、ツツカナの回り具合を確認します。これがユルユルになっているのではないかと・・・これが緩んでいると四番車の回転が、分針に伝わりません。その場合、ツツカナの側面の中央部分をポンス台を使って、平タガネでほんの少しカシメます。強くつぶしてしまうと、時間合わせが出来なくなってしまいます。
でも何と!適当な抵抗があって、しっかり四番車の回転が分針に伝わっているようです。診断ミス!のようです。
他の原因は見つからないので、このまま余分な油をふき取って組みなおします。
輪列を組み上げるのは大きい分、腕時計よりは少し楽ですが、やはり時間がかかります。
取りあえず秒針と分針を付けて、様子を見ます。
何かしっかり動いているようです。では、原因は何だったんだ! 単に時針、分針の取り付け方がまずかったのか・・・あぁ~~~っ
~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~