パイロット万年筆キャップレスとクロスのスターリングシルバ・シャープペンシル
ちょっと・・・いやかなりご無沙汰してました。修理を依頼されている腕時計で行き詰ってしまっていて、見透しが立たなくて先に進めません。できない・・・と諦めてしまうのは悔しくて。
気分を変えて、パイロット万年筆キャップレスとクロスのシャープペンシル、スターリングシルバのご紹介です。
パイロットのキャップレスはノック式の万年筆で、かなりキワモノ感があって万年筆マニア?としては敬遠していたのですが、完成度の高い万年筆と評価されているので手に入れてみました。ノックしてペン先を収納すると、ペン先、ペン芯部分のインクが蒸発しないよう蓋でとじられます。その際に蓋がペン先のペンポイントに触れぬよう、かなりメカニカルな機構になっています。
ペン先は18金で、とても滑らかな書き味です。
細いペン先が首軸の中に、ちゃんと蓋がされて収納されています。
インクはカートリッジ式ですが、コンバーターをつけています。
大変滑らかな書き心地です。
クロスのセンチュリータイプシャープペンシル、スターリングシルバーです。
かなり錆が出ていて、黒く変色しています。
化学繊維クロスで磨きます。クリップも浮き上がっていたので、ドライバーを差し込んでまげ、軸の側に戻します。
まだ黒い錆が残っています。かなり強くクロスにこすりつけて磨きます。
とてもキレイになりました。銀磨き液を使って拭き取ってもいいのですが、それは結局表面の錆びを薬品で溶かして落とすので軸の地金の銀にダメージを与えそうで、私は使っていません。
ちなみにスターリングシルバーとは、97.5%の銀と2.5%の銅、アルミなどの合金です。銀100%では、軟らかくて傷が付きやすく、また黒く変色(錆)しやすいので、それを防ぐために合金とされています。
0.5mm芯です。キャップ部を右に回すと芯が繰り出してきます。左に回して出ている芯を押すと繰り出した芯の部分が軸に収納されます。
このセンチュリータイプは、軸が細くて少し握りにくい感じもしますが、持ち歩いてメモなどを取る時には小さいので取扱いが楽で大変具合が良いものです。
もう一つ、クロスの万年筆です。デザインはボールペン、シャープペンシルのセンチュリータイプに似ていますが、さすがに万年筆では太くなっています。
ペン先のデザインはクラシックで、なかなかいい味を出してます。センチュリータイプのデザインが気に入って、万年筆も手に入れました。
ちょっとご無沙汰のBlogでした。
この次は、頼まれている時計の修理結果をご報告できればと思っています。
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