ペリカン ギュンター ワグナー(Pelikan Gunther Wagner)
ペリカンの古い万年筆とインクのセットです。
きれいな化粧箱にインクとセットになって入っています。未使用の状態です。もう、このまま置いておくしかないな。
ブラックボディーで、インクの残量を確認する窓があります。これは現行品と同じです。でもこの万年筆は、新しいもののようです。クリップがペリカン(鳥の)の嘴タイプになったのは、天冠にペリカンマークがついたときですので。
ケースの万年筆を置くスペースは2本分あって、オリジナルはたぶん万年筆とボールペンがあったのではないか・・・と思われます。
左が緑縞のスーベレーンM400です。大きさは、まったく同じですね。
インクは尻軸を回して吸入するピストンタイプで、M400と同じです。尻軸を緩めるとピストンが上昇し、その状態でペン先をインク瓶に浸けて尻軸を絞めると、ピストンが下降してインクを吸引します。このタイプが、一番インクをたくさん吸引してくれます。
ペン先は、全体が14kのクラシックタイプです。キャップは天冠にペリカンマークの無い、古いタイプです。
インク4001は古いものです。ペリカンはもともと創業当時はインクのメーカーでした。蓋は昔のペリカンマーク(親のペリカンとヒナが4羽います。)が印刷された紙で封印されていて、未開封の状態です。液面はやや下がっていて、インクは少し蒸発しています。
しっかり封がしてあっても長期間保存していると、中のインクは徐々に蒸発していきます。その結果インクの粘度が上がって、実際に使うとペン芯の隙間にインクが詰まって字が書けなくなります。
でもこんなヴィンテージのインク、そもそもとても開封などできません。色はきれいなブルー、ロイヤル・ブルーのように見えます。結局このまま封印、デットストックですね。ペリカンのインクは現行品でも、ブルー系が透明感もあってとてもキレイです。ウ~ン、使ってみたい・・・
クラシックなデザインのボトルとラベル、とても雰囲気のあるインク瓶です。ウ~ン、開けたい・・・
ー追伸ー
ハッと気付いて箱の裏を見たら、”Made in W.-Germany”とありました。このデザインのインク瓶は、たしか戦前のものです。それにしては、ずいぶんとキレイな状態のラベルだなあ・・・と思ってました。結局この箱に収められた万年筆とインクのセットは戦後の、それも比較的最近の、と言っても箱のコーナーは擦れているので、30年位前のものか・・・復刻版のようですね。
でもインクは封印がしてあるし、やはりこのままデッドストックにします。机上のオブジェとして。
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