日本と同じ、台湾でも近頃60~70年代のレトロが流行っている。そんな風潮を象徴するかのように、2005年の暮れに、台北駅の真ん前に「台湾故事館」がオープンした。
台湾に里帰りしたときは、たいてい仕事のためだけであまり観光らしきことをしないが、あるとき、夕飯で満腹したあと、この「台湾故事館」の前を通って「おっ、なんか面白そうな店ができたぞ」と。時間もあったので、入ってみることにした。
店は地下にあった。閉店まであと2時間しかなかったせいか、人影があまりなかった。「なんだ、大したことなさそう」。でもこのまままた地上に上るのもかっだるいし、外は34℃と暑いしで、お金払って涼を買うつもりで、入った。
あとで旅々台北で知ったけど、私たちが入場に払った120元は以前は250元と倍以上もした。で、この券の優れたところは、払った120元はそっくり館内で食事代やお茶代、おみやげ代として利用できるところ。「これはよく考えたし、太っ腹」。われわれは食事が済んだばかりだったから、デザートのかき氷を買うことにした。80元のミックスかき氷は、二人でやっと食べきれるサイズだった。(おつりが出ない券なのでちょっと残念だが)
さて、本題の施設自体だけど、広さはさほどないが、うまくスペースを区切っていろんな風景を再現したように思った。昔の台湾とはいえ、長年日本の支配下にあったので、日本人にとっても懐かしい風景や匂いを感じるに違いない。日本語音声ガイド無料貸し出しサービスもあるし、台北駅の近くに行く機会があれば、涼むつもりででも、一度は訪れてみる価値あり。
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