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川場村散歩 虚空蔵堂からの景色

2011年05月22日 17時42分50秒 | 歴史
先日、川場村の後山にある虚空蔵堂まで行ってみました。
後山は川場村の中心部にそびえる独立峰なので、眺めは抜群。虚空蔵堂の北側にある展望台からは村のほとんどを見渡すことができます。


クリックすると拡大します↓


虚空蔵堂

地元では虚空蔵さまと呼ばれ、親しまれています。



川場村指定重要文化財
能満山虚空蔵堂
 この堂は、間口10米、奥行9.5米の寄棟造りで、正面に唐破風の向拝を付け、銅板葺屋根は、軒が長く二重繁垂木で、丸柱四面四本建である。擬宝珠高欄を廻し、前方は縦桟唐戸で三区切りされている。
 深い彫刻の蟇股は、大胆な流れと、唐草文様、木鼻から江戸時代の特徴を残している。
 堂は永禄三年(1560年)に建立、承応二年(1653年)真田内記信正の家臣、鎌倉重継の発願により、沼田城の奇問除けとして改築された。
 参道の石段456段は、天明五年(1785年)に着工、寛政九年(1797年)に完成した。堂の虚空蔵菩薩を中心とした十三佛のうち、十二佛尊像が石段左右に安置されている。
 この祭神の創始は、天長四年(827年)弘法大師が、裏山の岩窟にて虚空蔵菩薩を刻んだことによる。
 修験道場の霊場として、山岳宗教の端緒でもある。
川場村教育委員会

(説明看板より)


虚空蔵さまでは、毎年4月の第3日曜日はお祭りが行われ、その前夜に石段の両脇に並んだ108の灯篭が灯ります


後山には、ニホンカモシカ、タヌキ、テン、ノウサギ、ムササビ、リスなどが生息しています。ウサギは古来から狩猟対象とされ、食用にされていきました。ウサギを数える単位に鳥と同じく「羽」を使うのは、獣肉食が禁止されていた時代に、「ウサギは獣ではなく鳥だ」として食肉としていたとする説もあるくらいですから、ウサギはよく食べられていたのでしょう。
しかし、虚空蔵菩薩信仰のある地域では、ウサギを食べないという風習があるそうで、虚空蔵さまの地元である立岩地区もウサギを食用にしないということです。
(2011.5.27訂正・追記)
とんでもない間違いを書きました
虚空蔵菩薩信仰のある地域で食の禁忌とされているのは、ウサギではなくウナギです。あ~恥ずかしい・・・(^^;)

虚空蔵山 川場の森林(やま)づくり


虚空蔵さまの境内で見つけたキマダラヒカゲ 


川場村の田んぼの周りでは、ウスバシロチョウが飛び交っています。

一見、スジグロシロチョウのように見えますが、シロチョウ科ではなく、アゲハの仲間です。年1化で、成虫は今の時期しか見ることができません。


川場村

川場村観光協会



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
虚空蔵堂 (つちや)
2011-05-22 19:45:38
こんばんは

独立峰に建つ虚空蔵堂、朱色の灯籠とツツジが見事ですね。
108つの煩悩を払うように灯籠が並ぶ石段を上って川場村
を一望してみたいものです。
機会を見つけて上ることとして、記録に留めておきます。
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虚空蔵菩薩 (パトリシア)
2011-05-22 23:08:46
虚空蔵菩薩情報ありがとうございます。
今度(と言っても七年後)十三参りに行ってみようかな。
群馬県では十三参りの風習はあまりポピュラーではないのでしょうか?
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つちやさんへ (こにタン)
2011-05-23 22:24:13
虚空蔵さまの展望台から眺める田園風景は、なかなかのものでした。
機会がありましたら、是非。
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パトリシアさんへ (こにタン)
2011-05-23 22:29:16
十三参り、私は初耳でしたので、調べてみたら
関西で盛んな風習らしいですね。

川場村の花の寺として有名な吉祥寺の本堂にも虚空蔵菩薩像が安置されているようですよ。
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Unknown (くま)
2011-05-27 11:57:32
今頃になってごめんなさい!
虚空蔵振興の禁忌食は“ウサギ”ではなくて“ウナギ”ですよ!!


あら探しみたいで申し訳ありません…
http://kawabano-yamadukuri.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-6876.html

ここで少しだけ解説しました。
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くま先生へ (こにタン)
2011-05-27 22:15:14
ご指摘、ありがとうございます!
お恥ずかしい(^^;)
本文にもリンクを入れてありますが、川場の森林づくりの記事がネタ元です
ナをサと見間違いました。指摘されるまで全然気づきませんでした(^^;)
思い込みは恐ろしいです・・・
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