グッドぐんま 2

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エミリー出撃!

2010年05月20日 22時09分56秒 | 
近年、イノシシやシカ、クマなどによる農作物の被害が、日本中で大問題となっていますが、魚の世界ではカワウ。
カワウは本来、河口域や沿岸域を住みかとしていたのですが、個体数が増加するにつれ、本来の生息域から群馬県のような内陸部に侵入してきました。カワウの餌は魚で、1羽が1日平均約500gもの魚を食べますので、養魚場や河川湖沼で人間との軋轢を生じています。



カワウは餌場では通常、単独あるいは2~3羽で行動していますが、時として数百羽にもなる群れで河川に出現します。


養魚家や漁協組合員、釣り人からみれば、カワウの群れは大きな脅威です


カワウの被害を防ぐ方法として、よく行われているのは、漁場からの追い払い。
毎日河川を巡回してカワウを見つけ次第、ロケット花火などをカワウを脅して追い払うという方法が効果的です。しかし、多くの人手をかける方法は、とても大変。
労力をなるべく使わない方法として考えられるのは、カカシや音を使った方法ですね。
川辺にカカシが立っているのを見たことのある人は少なくないでしょう。

カカシは、カワウの追い払いに効果があるのでしょうか?
マネキン、ヘビ型かかし、おもちゃのピストルの音でカワウが驚くかどうか、水産試験場で飼育しているカワウで実験をしてみました。


ヘビ型かかし、ピストルの音に対しては、最初は驚いて逃避行動をとりましたが、2~3日で慣れてしまい、ほとんど反応しなくなりました。マネキン人形に至っては最初から何の反応も示しませんでした。
カカシには、カワウを追い払う効果はほとんど期待できないことが分かりました。


昨年度、私はエミリーと一緒に「どうすれば、カカシの効果を高めることができるか」というテーマに取り組みました。


先程紹介した実験結果のとおり、新人だったエミリーはカワウに対して何のプレッシャーも与えることができませんでした。
しかし、ある工夫をすることにより、エミリーはカワウをビビらせることができるようになったのです。

そして、先週、カワウ追い払いのスペシャリストとなったエミリーはたった一人で、高崎市内を流れる烏川に出撃しました。

今朝の雨の中でも、彼女は広い河原でカワウに対して睨みをきかせていました。


身じろぎもせず川面を見つめるエミリーのそばにはカワウたちは降りてくることができません。


エミリーはどんな方法でカワウを追い払っているのか?
答えは明日につづく・・・

(出し惜しみをしているわけではないのですが、今朝は3時起きでエミリーに会いに行ってきたので、もう眠くて眠くて・・・)


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