暗くなるまで待って

2008-02-27 17:21:33 | 日記風
 私は元々性格が明るい方じゃない。
 明るくなくても、そういう君でいいんだよと言っていただけると非常にありがたいと思います。

 そのままの君でいい・・・。
 いい言葉です。
 
 別に努力をしたくないのじゃなくて、無理をしてないその人の素の部分を認めてもらえるなら、それに越したことはないと思う。

 そうじゃない人間関係は長くは続かないでしょうし。

 その暗い所が好きだ、と言われるのは・・・嬉しい・・・って感じじゃないけど。
  
 いや、僕が明るくしてみよう。

 それもな・・・。時と場合によって嬉しかったりそうじゃなかったり。

 そのままの君でいい。やっぱりそれです。
 
 とりあえず明るくなる努力はしています。

 暗くなるまで待って・・・いや、性格が更に暗くなるのじゃなくて。
 窓の外がそろそろ闇に包まれてきますが、その残りの時間で、明るい性格になるよう更なる努力はしていきましょう。

クラッシュ

2008-02-27 15:58:37 | 日記風
 音から甦る記憶はあります。思いがけないことが記憶の底から甦る。 

 劇団の稽古場でその音を聞いた時、それがあった。 

 数年前の戯曲塾の公演の時、ヒロインが自動車事故にあうシーンがありました。その時、轢かれたってことを現わす音響でクラッシュ音を入れたんです。

 狭い稽古場で、このクラッシュ音を始めて聞いた時、叫びそうな衝撃に落ちた。
 
 それだけリアルな音だった。ぶつかる音、クラクションの音。何もかも・・・、余韻まで・・・。
 
 霧の向こう、もう遥か彼方となった筈の、私が車に轢かれた当時のことが、ふいに甦りました。

 甦ったと言っても、私自身事故にあった当時から、事故の記憶はありません。気がついたらベッドの上にいた。
 
 事故の記憶は目が醒めた時から欠落しています。

 あるのは、ドライバーの方の証言と、現実に轢かれてベッドから起きることのできなかった私という現実。

 私の中で、何か思い出したくない制御が働いてるんでしょうね。クラクションの音響を聞いた時でさえ、その時の光景を思い出すまでには至りません。
 
 ああ、私、轢かれたことあったんだ。
 その事実だけ思い出した。 
 
 改めて事故のことを考えるようになりました。あの事故とその前後に起きた出来事はその後の私の人格形成に大きな影響を与えたと、今になって思います。

 子供の頃、あったことをただ見ているのと、大人になって客観的に物事をとらえるのとでは、物事の様相は全く異なるのです。

 私は、きっとそうして過去を辿ることで、自分の中のあるシーズンの心の整理をしているんだと思います。

 それが何か必要なこと、なのだと思います。

入院

2008-02-27 08:23:49 | 日記風
 不思議なことに「入院したんですって」って話が出ると「お見舞いに行かなきゃ」と言うことになります。

 不思議と病気を経験した人ほど、人の病気には敏感なような気がします。

 女の人の場合、「お見舞いに行くわ」だけはお断りしたいのが、本音です。
 病院って血色を見たりする関係でお化粧できないから。

 何故に具合が悪くて、更に素顔をさらさなきゃならないの?って問題が年齢が上がるにつれて起きるように思う。

 子供の時、交通事故で入院していて、同じクラスの子が千羽鶴か何かを折ってくれたことがありました。
 先生から母に届けたいので、代表の子を立ててお見舞いに来たいとお話があった。
 
その時、先生は母に、私にとっても「こんなにみんなが心配してくれてるんだ」って思うこと。
 代表で来る子にしても、「入院するってこういうことなんだ」って双方学ぶ機会だからと、話があったようです。

 それでもお断りしました。

 そういう状態の時って、逢いたくない気持ちがある。元気な友達を見れば、家に帰れない、自由に動けないことへの切なさが募る。
 最後は私のそんな気持ちもありました。

 来てもらっていたら何か違ったのかな。後になってそう思うことはあります。人間関係や友人に対する考え方が違うようになっていたのかもしれない。

 けれど、切ないものですよ。まして子供ですから。病気だとある程度事前に話があって、心の準備をする間もありますけど、事故と言うのは目が醒めたら、既に病院のベッドの上という現実の差があります。
 否応ないんです。

 6歳の子供がこの状態に置かれたら、言葉にできない切なさはあります。だから小児病棟と言うのは辛いですね。後になってもそう思います。なんとなく、病棟の中では1番辛い所のように思います。

 そのせいか、今でも友達が入院したと聞いても、行ってあげたい気持ちといかない方がいい気持ちと半々になってしまいます。
 
 来てくれれば嬉しいでしょう。けれど帰った後の淋しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
 
 ありがたいことに私は今は入院するような事態には落ちっていませんが、もし将来的に入院せざる得ない状態が生じた場合、やはり来て欲しくないかも知れない。

 だって、今は素顔でいるんですよ。

 そんな正体をバラすようなことは・・・。
 見せれませんって。