私の場合、イタリアの地図から行くと、長靴の足首のあたりから入って、踵に移動したの。
北イタリアから南イタリアってコースになるのかな。
ミラノ、ベニス、フィレンチェ、ローマ、ナポリときたことになります。
うん、確か。
目的が私の場合、青の洞窟のみだったので、そこへ行ければ後はどこでもいいやでくっついてきたから、あんまりよく判ってないんだけどね。
最後はローマにもどってそこからイタリアをあとにする予定だったのです。
ホテルはローマの郊外です。
でも3つ星。だったら、そんなに悪いわけはないじゃないですか。
でもこれが、そんなことってありですか?の連続だった。
まずカギを渡されたわけよ。
部屋番号が603とするでしょ。でもさて、ポーターもなく自分で荷物を運びましょとエレベーターに乗った所、まず、エレベーターに6F表示がないの。5Fまでしかないの。
フロントで確かめたら、あっさり、エレベーターは5Fまでしかない、というのよ。
え、じゃ、6Fはどうやって上がったらいいんですか?
階段であがれと。
え~~~!階段?このスーツケースを持って?!
もうここから信じられなかったんだけど、疲れてるし早く部屋へ行きたいし、しょうがないから、5Fまでエレベーターで行ったら、
これがもうパニックなのよ。
だって丸々1階分本当に階段なのよ、しかも半分らせん状の。
女性たちはここで悲鳴を上げることになります。
でもあがらなきゃしょうがないじゃない。
だからしょうがないから荷物を抱えて上がったのよ。それぞれ何故か譲り合うから、私が最初になっちゃったんだけど、私が、手を滑られ手荷物を落としたら、団子状で登ってきてるから、下の人が怪我をすることになるじゃない。
荷物は思いは、上がるのは大変だは、もし荷物を落としたら、下の人が怪我をすると思ったら緊張からか、笑いが止まらなくなっちゃったのよ。
ということで、ほぼ6F頂点に到達する2,3段前から、笑いが止まらなくなっちゃって、1人で大笑してたわよ。
でも信じられないんだけど。どうして6Fまで部屋があって、どうしてエレベーターは5Fまでしかないの?
客が多いからホテルを建てましたとしてもどうしてエレベーターを作らないの?
ポーターもいないの?!
ここら辺がイタリアなのよ。
テキトーなのよ。
でもさて6Fについて、さて部屋へと思ったら、これが部屋がないんだな。
私の部屋は603でしょ。
でもないの。
いろいろみんなで考えた末、
P-3っていうのが、あるのね。
これが603じゃないの?ということになったの。
他の人もみんなP-○になってるから。
でもなんでカギの番号と部屋のプレートが違うわけよ。
そしてカギを…ちゃんと電子式のカードをかざすやつね…あれをかざしてもあかない。
しょうがないからまたフロントにとって返す。磁気の反応が悪くなっていたらしい。
やっとあけて、部屋に入ったら、これがまた悲鳴よ。
狭―――い。
3畳?4畳くらいの部屋にシングルのベットがあって、電気はベット際についた卓上ランプだけなのよ。
暗ーーーい。
ほぼ闇の中で、ベッドでいっぱいの部屋に占領された部屋でスーツケースを開けようとすると、どこかのドアが絶対にあかない。
出入り口のドアか、トイレやバスに通じるドアか。
それまで泊まってたホテルの部屋がわりと広かったので、これはもうびっくりよ。
寝るだけの部屋。
そして、なにより、不思議なのは、バスマットがない。
床がなんていうんだ…大理石もどきの石の床なのね。絨毯とか敷いてないのね。だからシャワーしかないんだけど、濡れた足で歩いたら絶対に滑るわ、という感じ。
そして同じ6Fでもバスマットがなかったのは私の部屋だけらしいので、単に置き忘れ?
そして、さあと携帯電話を取りだしたらアンテナが立っているのに、通じない。インターネットも通じない。
何故?
場所が悪いのかと、6Fだからベランダというか外にある非常階段に出てみたけど通じない。
じゃって1Fに降りて外へ出たけど通じない。
ローマに近い所だよ。どうして携帯電話が通じないの?
不思議に思いながらも、ロビーにはPCを持った外国人がいた。
やはり部屋が狭くて暗いからここへ避難してきたわけか。
あそこは寝るだけの部屋だもんな。
とにかくしょうがないから、この日は寝ることにした。
まだ、翌日は事件は起きないのだ。
これが問題の狭い、のちに事件が起きる部屋。他の人は写真なんて撮りたくもない粗末な部屋だと言っていたが、とりあえず撮っておいた。
これも記念じゃない?この移ってない左側に、バストイレがあるだけで、ほぼこれが部屋の全貌だと思っていただければ間違いないです。
ね、狭いでしょ。