この世で1番就きたくない職業

2011-10-30 21:00:00 | 日記風
 今更だけど、思ったわ。

 今回1人で海外を旅を添乗員さんの偉大さを改めて知った。

 そして同時に1番なりたくない…なれない職業だと思ったわ。



 これはそれぞれの旅行会社で違うのかもしれないけど、ある所の添乗員さんに聞いたら、フランス語ができるから、1週間近く、添乗員としてフランスにお客様を案内し、1週間近く休んで、また1週間くらいフランスにお客様を案内しに行くの繰り返しなんだって。


 でも、イタリアなんかだと、イタリア語だとイタリアしか通じないから、イタリア語が凄く堪能でなくても、おおよそ英語が達者なら、今度はイタリアへ行ってとか仕事が回ってくるらしい。
 でも万能じゃないから、ホテルとか、そういう所は英語とイタリア語ごちゃまぜでどうにか対応できても、ツアーの運転手さんはイタリア語しか喋れない人が多いので、会話が半分通じればいい。場合によっては自分のできないイタリア語を運転手さんに代わって伝えてもらったりすることもあるらしい。



 でも本当に大変なのよ。


 一旦飛行機にさえ乗ってしまえばそこは休めるらしいのね。

 でも乗る前、ツアー客に前日ご挨拶の電話連絡をする。当日、実際にお客様が全員揃ったらするべき細かいことをする。個人の細かい質問に答える。一旦行くつもりで空港に来た夫婦が、奥さんが旅行という緊張で具合が悪くなったから、突然キャンセルすると言いだす。(この場合はご懐妊だったからいい話なんですけどね)たまたまその話で添乗員さんがいろいろ手続きしてる内に違うお客さんから何度も電話が入っている。

 飛行機を降りて、やっと入国手続きをしようとしたら、エコノミー症候群でお客さんが倒れる(病名は後から判るもので、その時はとりあえず倒れた、それしか判らない)入国、出国の時は他に現地に住んでる人がお手伝いの人が来てくれてるんだけど、その人と相談して、どこの病院に運搬される、その間倒れた方と一緒の友人なり家族はどうする?倒れた方の所へも顔を出さないといけないし、合流できそうならどこからするか。

 そういうことを空港にいる内に決めないといけない。


 着いた途端からこんなことが始まることもある。


 そして多い時は30人からの人数をずっと引率していくわけでしょ。そしたら必ずバスから降りて移動する間に迷子がでないか、自由行動になったら出発の時間までに1人は間に合わなくて来ない人がいるから探さないといけない。

 ずっと数かぞえをしている。人探しをしている。

 その間に、お客さんがスリにあったり置きびきにあったりしないように注意を促し、却って自分がスリや置きびきに合う。


 ホテルに帰って、お客様を部屋に入れて、今度は現地の人と翌日の食事のレストランが近かったら、見学に行く。その時案内できるものがあれば見つけておく。

 24時間営業だから、思いがけない電話がお客さんから入ってきたりする。自分がシャワーを浴びていてもお客様から思わぬトラブルで襲撃
を受ける。

 それをやっていたんだなと1人で海外に出てやっと判った次第です。


 こんなトラブルもなく、わりとすんなり行ったかなというツアーの場合はラストの日に、どんと事件が起きたりする。
 思いがけない渋滞に巻き込まれて、空港へ行くバスが動かない。しょうがないから別にタクシーを呼んで違う道から、3,4人ずつで送ることにした。

 2,3組送りだした所で、渋滞が解除して、じゃあバスが動くなら残りのお客様はバスで空港へ…と思ったら、もう役目を終えたと思ったドライバーが消えていた。やっぱりタクシーで分乗して空港へ送るしかない、なんてことも起こる。

 とにかくありとあらゆるトラブルが、襲いかかってくるのを1人で場合によっては会社と常に連絡を取りながら、対処していく。

 こんなことが6日とか、長い旅行なら8日も続くんだよ。


 慣れもあるんだろうけど、私はできないわ…としみじみ思うのです。


 私にはスーパーウーマン過ぎて添乗員さんはできません。

ちょっと立ち寄るには便利なお店

2011-10-30 17:58:55 | おでかけ


 ホテルの近くにあるファストフード店のような店です。

 日曜日、街が一斉に休みになってもこういう所はやってます。重宝します。



 ちょっとしたサラダもありますが、スーパーから見ればお値段は高め。でも背に腹は代えられぬ?

裏切りのパリ…ふたたびの洗礼はスリ!

2011-10-30 04:26:45 | おでかけ
 みなさん、海外へ行く時は気をつけなさいと言いますが、本当にでますよ。

 今まではツアーだったり用心に用心を重ねてきたからぶつからなかったと思うけど、ついに私もスリ被害に遭いかけました。


 これからパリへ行こうという方、オペラ座近辺に出ます。


 それがまた日曜日なのよね。


 スリって金の匂いを嗅ぎつけるんだって。だから持ってそうな人を、1人か2人で、1人が気を惹きつけ、その間にもう1人がってパターンか、場合によっては子どものスリ集団もいてやるそうです。
 子どもって背の高さがちょうど大人の腰の辺りだったりするじゃない。だからバックに1番手が届きやすいんだよね。


 でも私はお金を持ってそうな格好をしてないの。
 なんせ、寒いから上は重ね着、下はジャージの2枚ばきでどう見ても金もちチックな恰好じゃなかった。

 でもその日は日曜日、パリの街全体がお休みだから人通りが少ない。
 よく知っている人は、日曜日に到着するように来るか、日曜日に帰るようにするかしてるらしくて、スーツケースを持った人は多いけど、単にぶらついてる人は、本当に少ない。


 だからターゲットになっちゃったんだな。

 私はいつも肩からバックを斜めがけにしてるから、ひったくりはできないのね。

 それになるたけ、ポンチョとか丈の長いものでバックをカバーするようにしてたんだけど、その日のポンチョは丈が足らなかったらしく外からバックが見えたらしいんだ。


 それにイタリア、パリとずっと花粉症だか何だかで鼻が止まらない。パリに入ってからは特に風邪もあったから余計テッシュが必要だったのね。

 それで、バックの小さいポケットあるじゃない。あそこにテッシュをてんこ盛りに入れてたの。テッシュだからいちいち開け閉めしてるのも面倒だから開けてたんだけど、それが


 絶好のかも


 に見えたんだんだろうね。

 オペラ座脇を通っていたら、どこの国の人なんだろう、移民って感じの20代の子が、
 「サイン、サイン」
 って近づいてきたの。

 「ノ―」とは言ってたんだよ。でも強引に近づいてきて、名簿と思しき紙が乗ったボードを私の腰にぐっと押しつけた。
 これで私の視界はバックから完全にふさがれたわけだよね。

 でもすぐに判った。

 バックが突然重たくなって、手がバックの中に伸びてきた。

 「ノー!」

 振り払ったよ。そのまますたすた私は歩きだしたけど、追ってくる気配もなかったからよかった。


 これは昼の12時くらいの出来事です。


 夜ならもっとまずいことになっていたかもしれない。




 でも考えるとそのスリのお姉ちゃんも馬鹿なんだよね。


 手を入れてたのが、ジッパーの口が開いている小さなポケットなんだけど、そこに入っているのは大量のテッシュだけ。

 だから盗られても…紙がなくなると鼻が困るな…くらいなのよ。


 わざわざテッシュを大量にスルことないでしょ。


 『地球の歩き方』(地球の歩き方編集室)に書いてあったけど、あんまりしつこい時はこっちの身を守るためだから、つきとばしてもいいらしいよ。そこまでして逃げなさいってことね。

 過剰防衛だと逆に問題になる可能性は無きにしも非ず…。


 それからスリにあいかけたショックで少し風邪が吹っ飛んで、オペラ座の売店まで行ってしまったんだから、どうなんだろう??


 でも、慣れてきた時が危ないっていうのは本当ですね。

 隙ができてたんでしょうね。


 こいつならやれる、そういう感じだったんだ。



 でも怖くてさ。その道、もう通れないから帰りは遠回りして帰った。


 でも次の日もやっぱり怖くて、子どもがぶつかってくるじゃない。最初は「ごめんね」とかいうんだけど、次の瞬間、


 (スリか!)と思って貴重品を調べちゃうんだよね。やはり子供だから、腰のあたりに激突してくるじゃない。

 すっかり人間不信に陥りかけてる。



 今回これがパリでもメインのアクシデントとなりましたね。





 でも考えたよ。どういう過程があるとこういう道に進むのか、そんなこと。

 時間は山ほどあったから延々考えちゃったよ。



 逆にさ、日本に来る外国人の日本の案内にはどう書かれているんだろう。

 日本ではスリ、置きびきに気をつけないさいと書かれているんだろうか?安全神話が崩壊した日本と言えど、そう書かれていると、ちょっと悲しい気がする。

 十分な十注意は怠らないこと、くらいに留めてほしい。日本はそんなに危ない国じゃないと思いたいもの。