大阪水曜ほっと集談会一世です。
歴史が大好きで常に歴史から何かを学ぼうとしている私です。
以前、花燃ゆというNHKの大河ドラマがありました。
希代の天才思想家吉田 松陰先生の妹から見た吉田松陰並びに幕末から明治維新に至る若者の行動変容を描いた物語です。
時代を変えるのは、常に若者です。
森田 正馬と吉田 松陰この二人の先生に一体何の共通項があるのでしょうか?
精神医学者と武士で兵学者、あまりにもかけ離れた印象です。
答えは、共に優れた教育者であったことです。
松陰先生は、わずか11歳のとき、長州藩主・毛利慶親への御前講義をしたと言われています。
現代で言えば小学生が、吉村大阪府知事に行政の講義をするような感覚でしょうか?
当時松下村塾と言う私学を通じて、身分や貧富に関係なく若者を受け入れ24時間体制で質問に答えたと言われています。
実際私は、山口県に行ったときにその松下村塾の復元施設を観たことがありますが、あまりにも狭く学校というより、小さな民家の一室という印象でした。
明治維新を成し遂げ、近代国家の礎を築く若者を輩出した松陰先生は、松下村塾で何を説かれたのでしょうか?
以下一例です。
- 至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり(本当の誠実さを持ちながら行動を伴わない人はいない、本物の誠実さがあるというのであれば、行動しなさい)
またその教育方針は、一方的に上から目線で教えるのではなく、お互いに議論をさせて答えを導くというリベラルなメソッドであったと言われています。
一方森田先生も、形外会という特別な雰囲気の中では、帝国大学卒の大学教授が一方的に学生に講義をするやり方ではなく、緊張感がありながらも、これもまた若者の自由な発言からお互いを学ばせています。
共に時代背景は、想像を絶するくらい命がけの厳しいものでした。
松陰先生は、幕府に何度も投獄され松下村塾での講義はわずか3年程であったと言われています。
森田先生もまた、当時のドイツ医学中心の日本の権威主義的な医学会に於いて異端視され苦闘されたことが窺えます。
それでも自説を最後まで曲げずにその命を使い切ったのです。
コロナ禍で心の病で苦しんでいる方がどんどん増えています。
小さなことでも私たちの日常生活で、出来ることがきっとあるはずです。
がんばろう!生活の発見会
2021・9・11 一世