大阪水曜ほっと集談会一世です。
対人恐怖症という症状がある。
人間が怖いという感覚は、普通では到底理解されない感覚である。
しかし私は、最近の世相を見ていると本気で人間が怖いと思う。
自分さえよければよい、お金の為や権力を維持する為であればどんな手段も選ばない人間がどんどん増えている気がする。
自分の思い通りにならないことを理由に人を殺したり、挙句の果てに自らの命も消し去ってしまう。
対人恐怖者は、本能的に人間のもっているこの深い闇を感じ取る能力に優れた人たちと言えるのではないか!
昨日職場でこのような事があった。
ある仕事上の依頼に対して気持ちよく対応してくれていた同じ人間が、別の人間に不平不満の真逆のことを話していることを聞き及んだ。
軽い人間不信になったがこのような事は、日常茶飯事である。
あの笑顔は何だったのか?
人はこうして、表と裏を使い分けて生きていくのだ。
自分もまたそうして、複雑なサラリーマン生活を、表と裏を使い分けて生きてきたのだ。
人の言動を見て自分の中の悪を知る。
いじめやハラスメントは、どんな世界にも存在するのだ。
それを事実として、あるものとしてどう生きていくかが大切である。
教育関係者や企業の上層部の初めからいじめやハラスメントはないという隠蔽からは、何も生まれない。
自助グループ活動においても、人間関係による様々な問題は存在するはずである。
そのことに向き合うことで、本当の学びが始まる気がする。
森田博士はこのように述べられている。
われわれの他人に対する愛憎というものは、なかなか複雑なもので、決してとおりいっぺんの理論どおりにはいかない。
2022.9.26 一世