
大阪水曜ほっと集談会一世です。
この2月でサラリーマン生活も40年を超える。
先日ある急成長している企業の経営者の取り組みを見て感心した。
肩書きをできるだけ表に出さず横一列で社員と向き合いながら、
コミニュケーションを深めつつ社員のモチベーションを上げていく。
実際オフィス内での座る場所も一般社員の隣である。
このような企業はまだまだ国内では例外である。
人間関係も給料の一部と割り切れる人間は良いが、なかなかそうはいかない。
私自身、仕事そのものの苦しみよりそれに付随する人間関係に苦しんできた部分が多かったと思う。
サラリーマンしかできないという判断が過剰に自分を追い詰めてきた部分もある。
今現役世代の若者には、私と同じような苦しみを味わってもらいたくない。
ではどうすればよいのか?
そこで提案したいのは生きて行く、生活をして行く選択肢の一つとして起業を視野に入れてもらいたいのである。
私たちの自助グループには、サラリーマン生活でスキルをたくわえて起業されている方もいる。
起業を決断された理由は様々であるが、人間関係やストレスから来る身体症状で悩まれたことが理由であることも多かった。
結果として皆さん立派に結果を残されている。
そういう方にお話をしていただいて人生にはさまざまな選択肢があるということを知ってもらいたいのである。
私自身もしこれから人生をスタートさせるとすれば迷いなく自分で何かをやりたい。
神経質者は起業に向いていると思う。
もちろん一人だけでもよいのである。
生計が成り立てばそれでよいのである。
私などは親分なし子分なしが一番好きだ。
同じ神経質の気質を持つ仲間と企業できれば、
おそらく神経質者のもつ心配症が遺憾なく発揮されて成功する確率も高い。
残念ながら今までの自助グループ活動では、森田療法を歪曲し家庭や職場環境に適応することに比重を置き過ぎて来たような気もする。
ブラックな環境や馬鹿な上司の下では、せっかくの才能や誠実さが踏み潰されてしまう。
毎日の勤務で我慢することにも限界があり、長続きしません。
私はそのことをとても残念に思うのです。
森田博士は単純に環境に適応し我慢することを説かれているわけではありません。
神経質者のもつ優れた気質をどうすれば最大限発揮できるかを研究し尽くされた人生であったと思うのです。
※今日の森田博士の言葉
運命は耐え忍ぶには及びません。
たとえば偶然に山から石が落ちてきたとき、死ぬ時は死ぬし、助かるときは助かります。
忍んでも忍ばなくても結局は同じことであります。
私どもはただ、運命を切り開いてゆくことが大切です。
2025.1.20 一世