Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

延命処置の輸血

2011-02-07 | 想い・雑感
腹膜に再発した癌が
胃や腸などの消化管の外側に食いついて
内面の粘膜にまで顔を出すことがある

そして食物が通過するときなどに
顔を出した癌の表面がこすれて
出血を起こしたりする

出血がある程度になれば貧血になるわけだが
その貧血さえ改善すれば
日常生活に戻れるという場合には
輸血をすることになる

ただ
すでに抗がん剤も使い切り
癌に対する治療の手がなくなっている場合
癌自体は小さくなることはないわけだから
何度も出血し
そのたびに輸血を繰り返すことになる

この状況を
一般的な言葉に置き換えると
治癒の見込みがない状況での
延命処置

である

単なる延命処置など望まないというかた
輸血さえすれば
しばらくでも自宅での日常生活を送れるという場合でも
その輸血を拒否しますか

また
治癒見込みのない方への輸血は
医療資源の無駄であり
認められない
と本人の前で言えますか