強風

家の近くでバイクを走らせると
貯水池に多くの白波がたっていた
気温が下がりつつあるようなので
冷気が流れ込んでいるらしい

木の揺れも大きい

突然
横から風が押し寄せ
バイクを押し付ける

少し離れた
木々の揺れとは
同期しない急襲に
少しぐらつく

離れたところで起きていることと
実際自分に降りかかることは
違う

実生活と同じ

バスの運行状況

日常生活では
基本的に先のことは
わからない

そんなことはわかっているけれど
バス停で待つバスが
時間を過ぎてもやって来ないと
妙に落ち着かない

どれくらい遅れているのかな？
ひょっとしてもう通過した？

でも今や運行状況を携帯でチェックできる

うまく使えば　
ストレス軽減

まあ
バスごときで落ち着かないのは
まだまだ　修行が足らないだけですが・・・

送別会

またまた
送別会の季節がやって来ました
ここのところ
送るばかり

たまには
送られたいなぁ…
なんて思うけど

それぞれの時節が
あるんですね

腹腔鏡下手術

腹腔鏡下手術症例が随分多くなってきた

胃癌に対して
腹腔鏡下手術をする場合には
通常の開腹手術に劣らない程度に
周囲のリンパ節も郭性してくるのだから

体にとっては
開腹と同じくらいの
侵襲になっていると以前は思っていた

数年前から手技が安定し
さらに進歩し
お腹につく傷もぐっと小さくなってくると
やはり
腹腔鏡下手術は
低侵襲だと実感できるようになった

どの程度の胃癌まで
腹腔鏡下手術を適応するか
そこには慎重である必要があるが
なかなか魅力的な技術である

手がない

癌もいよいよ末期になると
体のためによかれと思うことが
逆に体を傷めたり
何の効果も示さなかったり
ということが少なくない

何かしようとしても
好転せず
逆に体力が衰えてくることを自覚すると
苛立ちが出てくる
そしていつしか諦めとなる

そんな中
どれくらいの人が
安らぎの心を持つことができているのか
私にはわからない

少なくとも
安らぎを運ぶ役目は
果たせていない

誰が　どのように
関わればよいのか

漢方

漢方の勉強をしていてすごいと思うのは
ＥＢＭなんて言う言葉のない時代から
経験則を着実に積み上げているということ

さらに統計学の場合は
平均が重要になるけど
漢方の場合は
経験に基づきながら
「個」を見つめているということ

かないませんなぁ

学生時代には
漢方の講義なんてなかったので
ぼちぼち独学で勉強はしてきていますが
なかなか難しい

ただ
患者さん全体を見る姿勢は
漢方を通して学んでいるような気がします

なかなか
楽しい
勉強です

当直明け

「今夜はしっかり寝てくださいね」

翌日に手術を担当している患者さんに
こういわれたことがある
まあ　当然のお言葉ですね

でもね
当直明けで手術なんてこと
日常茶飯事　なんですよね

手術が始まれば集中するから
医者本人は何ら問題なしと思っているけど
生身の人間
寝不足で判断が甘くなっている可能性は否定できない

だけど
そんな無理の上に
今の医療は何とか成り立っている
ということがわかっているから
あまり問題にしないのでしょうね　世の中は

私は慣れたけどね…
それにもう少しで
外科医の寿命でしょうしね

流されよう

本当にメディア情報に弱いですね
日本人

金美鈴さんも
もしバイパス手術受けるなら
順大の先生にお願いしたいとのこと

バイパス手術なんて
日本で何例行われていると
思っているのでしょう

日本人は流されやすい
日本に帰化したとはいえ
金美鈴さんは流されない　かな
と思っていたけど
健康に良いと放送されたとたん
バナナが売り切れる日本人と同じでしたね

まあ
人間
そんなものか
当然わたくしも…

明日？今日？昨日？

「明日　これとこれと　これをしよう」
と昨日思っていた今日という日が
もう終わっちゃった…
明日になると
その今日が昨日になる

当たり前だけどねぇ…

嘔気

抗がん剤治療を行う際には
使用する薬剤
治療スケジュール
効果判定の方法及びその時期
出現しやすい副作用などを説明する

命にかかわる重大な副作用もあるから
それらの説明は是非ともしなければならないが
本人にとっては
直接命にはかかわらなくても
吐き気　嘔吐　食欲不振などの方が重大事であるから
それらについても説明する

嘔気を引き起こしやすい薬剤を使用するときには
それを抑える目的で3種類の薬剤を最初から使う
それでも抑えきれないことがある

あまり前もって説明していると
かえって吐き気が出てくるのではないかと思うこともある

でも説明しないわけにはいかない

嘔気については
もう少しさらっと説明した方が良いかな