~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~
講演 七
「われら生命意識の修行所なり」
先の続き・・・
修行しますのには、
いったいどのようにすれば修行ができるかというと、
やはりルール、方法が分からなくては修行ができません。
「修行法」ですね。
それにはまず、自分という人間は、
いったいいくつほど悪い癖を持っているのか、
これを調べないと、その方法は出てきません。
疑い深いとか、嘘を言われてもすぐ信じてしまうとか、
これらの明らかな癖です。
真実を確かめないで、
聞いたことをすぐ人に喋ってしまうのも癖です。
人はそれぞれ悪い癖を
いっぱい持っているのですけれど、
自分でそれを掴んでいないのです。
まずそれを掴まないことには、
悪い癖をなくすことはできません。
ですから、「私の癖集」という帳面を一冊
作っていただきまして、毎日毎日の生活で
「ああこれも私の癖だ」と思うものを
メモしていくのです。
よく腹を立てる癖、騙されやすい癖、
人のお世話をして「これは出しゃばりだな」と思えば、
その癖を書きとめます。
嘘をついたら嘘つきと、自分の欠点を自分で
見付けていかなくては、
自分を知ることはできません。
過ちを犯しながら、それを過ちと全く知らないで、
さらに過ちを犯す人はいっぱいあります。
~ 感謝・合掌 ~