~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~
講演 八
先の続き・・・
これを小鳥に譬えますと、
空を自由に飛びまわる羽がありますが、
心に生きた時その羽は自由に使えるのに、
肉体に生きた時は羽を使わないで、
弱い足でひょっこひょっこと歩いて、
目的地に行くことになるようなものです。
肉体に生きるか、
心に生きるかによって変わってきます。
「心」は全く自由です。
その時、自分の心は自由になれます。
反対に、求める心を持ったら、
苦しみに捉われていきます。
何をさせていただいても、
たださせていただくのみで
いっさい求めない時、
自分の心は自由です。
相手の笑顔、礼の言葉、あるいは喜び、
ましてやお返しの品物やお金を求めますと、
もうすでに自分の心は捉われています。
何ものをも求める心なしに、
ただ、させていただいた時に、
自分の心は羽を持って飛びまわる
鳥のようになれます。
お礼を求める心を持った時は、
弱い足でひょっこひょっこ歩く
小鳥のようなものです。
同じ目的地に行くのに、翼を生かせば一瞬に
飛んでいけるものを、よちよち歩いていくような
愚かなことを繰り返しています。
他に求める心をいっさい持たない時は、
ほんとうに自由です。
~ 感謝・合掌 ~