~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~
講演 七
「われら生命意識の修行所なり」
先の続き・・・
「法」の中に自らを苦しむることなかれ」とは、
神の御心です。
もしも日々の生活で神の御心に背いているとしたなら、
霊格が上がることはあり得ません。
では、自らを苦しめるその原因は何かというと、
何回も話ますが、
腹を立てること、人様を謗ること、嫉妬すること、
愚痴を言うこと、また恨み、憎しみ、
要らぬ取越し苦労、さらに不安、恐怖、嘘、
盗みなどです。
盗みは神様に怒られるよりも人間に怒られます。
また、あっても欲しい、
もっと欲しいとう足ることをしらない欲望、
貪欲ですね。
これらのものが自分の霊格を低めます。
そういう行為をしている人は、霊格の低い、
成長していない方と見て差し支えないと思います。
これらの想念行為は全部過ちですから、
過ちの多い人は、これはもう仕方なく低い方です。
今度は、過ちの少ない方がどれだけ良い行いを
なさっているかですが、
その良い行いも押しつけたおせっかいはいけません。
求められた時、どれだけ自分が無償の愛の実践が
できるか、
どれだけ愛の実践がさせていただけるかです。
いっさい求めてはなりません。
もしも求めましたら、苦しみの原因になりますから、
求めることなく、「たださせていただく」だけの
良き行いをどれだけ積んでいるかが問題です。
無償の愛の実践の数が多い方は、霊格が高いのです。
そのように見ていただいたら結構かと思います。
霊格を高めるために、まず知らなくてはならないのは、
自分の持っている悪い癖、欠点です。
これを行じていただきたいと思います。
「修行所」といいますのは、自分の魂の修行所、
或いは霊の修行所です。
修行の方法としまして、己を知ること、己の癖、
欠点を徹底的に掘り下げて掴み出すことですね。
それがはっきり掴めますと、今度はそれを
正していくことです。
さもないと正し方がわかりません。
何を正したらいいのか、何を修正したらいいのかを
知るために、まず癖、欠点を把握して下さい。
~ 感謝・合掌 ~