恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白
先の続き・・・
そして飛んで飛んで飛びぬいて地の果てまで来たと思って、もうここまで来たら、
いくら偉大なお釈迦様の手でも心配はないと思って雲から下りて見ますと、
五本の指のような大きな岩の柱があり、
その柱に「聖天大王孫悟空ここに至る」と、
墨で書いて帰ってきました。
そしてお釈迦様にそう言いますと、
「これを見よ、あなたが書いたのはちゃんと
ここにある」と、お釈迦様の手の指に孫悟空の書いた文字が
はっきりと書かれていたということです。
つまりお釈迦様の手から逃げることはできなかったのです。
「西遊記」の有名な話しですけれど、
これは自分の心から逃れなれないことを
言っているのです。