恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白
先の続き・・・
私などはこうして皆さんの前で喋らなくてはいけませんから、善い行いをして
きたなあと思いましても、借金のほうがはるかに大きくなります。
一つの善き行いに対して一人に喋ったとしたら、その善行は帳消しです。
一つの善い行いを自慢たらしく百人の前で喋ってしまいますと、
一人分は帳消しになりますから九十九人分の赤字が残ります。
天の国に帰って蔵の扉を開いたら、赤字の札ばかりです。
「ぎょうさん、私はいいことをしたなあ、天の蔵には大分詰まったなあ」
と思ってあの世に帰りますと、
私の蔵は借金ばかり残っているだろうと思います。
なぜかというと、あまり喋りすぎたからです。
しかし、私の自慢にはしておりません。
神様の自慢をしております。