恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白
先の続き・・・
過去世を開きますと、自分は特殊な能力者で、
自分は偉いと錯覚してしまうのですね。
「今、私の側に過去世を開いている人は一人もありません。
全部増上慢になって去っていきました」とその先生はおっしゃっています。
それでこういうことをしてはならないと悟られたのですね。
今は、そういうことはしておりませんとおっしゃっていましたが、
その先生の講演中、私はずっと治療を続けていました。
初めての場所であり、誰が誰かを知りませんから、一度済んだ方でも、
ずるい方はもう一度順番の中に入って治療を受けていたそうです(笑い)。
一人で二回も三回もです。
私は知らないものだから、初めての人かなと思って一生懸命治療をさせて
もらっていました。
その先生は自分のグループですから、よく知っておられますので、
講演の中で「己を捨てて人の為に、と常に法の中で説いているにも拘わらず、
先生の治療を頂いて又治療を受ける。
そんな教えをしたことはありません。
私は恥ずかしくて辛くてこの場にいたたまれなかったのです」と話されていました。