恩師のご著書「講演集」より<.FONT>
講演集、 二
東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白
先の続き・・・
どうぞ今後とも努力して下さい」という言葉が
私の口から出ておりました。
或る先生は私にしがみついてひどく泣いておられます。
こんな立派な先生と私のようなしょうもない者とでは、
話にならないのですけど、
私の口からはそういう言葉が自然に出ておりましたね。
その場におられる皆さんも感極まって泣いておられます。
そして演壇から下りますと、
もう皆さんが泣いて私に抱きついてくれるのです。
或る方などは走ってこられるなり、
私にがっと飛びつくのですが、
その大きな方は髯を生やした東京の方です。
私は潰されそうになりました。
「私は高橋信次先生にお会いしました」と言って泣いておられます。
夜もよく寝ておりませんし、あまり泣いて目がおかしくなりました。
まあ感動の場面でした。