恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白
先の続き・・・
自分が作ったものによって苦しんでいるのです。
その苦しみを人に拝んでもらったり、滝に打たれて身を清めたり、
或いは護摩を焚くなどしても自分が作った原因を人が
消してくれるはずは絶対にありません。
どんなことをしても消えることはありません。
では、それを消すのは何かというと、反省、悔い改め、懺悔です。
その悪を再び繰り返さない中に魂の進化が行われます。
自らを顧みて一点の曇りのない生活ができるようになれば、
その時にほんとうの神の御子として、
神に「お父さん」と、呼べるようになっていきます。
その時、皆さんは神の御使いです。
難しいことは何一つ要りません。
日々の生活の中で思いやり、助け合い、
そして自らを誇らないことです。
「花は自らの美しさを自ら知らず、ゆえにうるわしい」です。
どんなに美しい花でも、
自分から「私、綺麗でしょう」と何回も
自慢したら見るのも嫌になります。
花は自分の美しさを知らないのですね。
だから麗しいのです。
私たちも自分がちょっといいことをしたとか、
ちょっと何かしたとかいって、
鼻にかけたり自惚れたり、そういう自慢をしたら醜いです。
善き行いは隠れて積みたいものです。
隠れた行いの中に陰徳が積まれていきます。
隠れた徳です。
それは大きな魂の財産として残っていきます。