浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

有難や米一粒の一粒に
神の御命 我給わらん

「垂訓」

2024-04-15 00:00:10 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


             第五章 心の曇りをとるための反省

          反省研修会のこと

先の続き・・・

自分も自然も一体であり、
自分自身が光そのものだということを体験しました。
自分の体験したことを多くのみなさんにも
体験していただこうと、
反省研修会を今迄に和歌山県の白浜や
静岡県の富士宮などでも催しております。

これは、三泊四日でスケジュールを組み、
参加者の方にそれぞれ個室に入っていただき、
そこで何度かにわたり、幼い頃にまでさかのぼり、
ふだんできないような深い反省をしていただくものです。
毎回、百五十名ほど参加されます。

人間の潜在意識にはちょうどゴミためのように、
たくさんの記憶がつまっています。
まず、いちばん上のほうには思いだしても
それほどさしつかえのない記憶が積み重なっています。
自分にとって思い出すのが不都合な記憶は、
その下にしまい込まれています。
そして、最も自分にとって思い出したくない
記憶が誰にでもあるでしょう。
忌まわしい出来事、悲しい出来事、
恥ずかしい出来事などです。



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「垂訓」

2024-04-14 01:31:38 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

   恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


             第五章 心の曇りをとるための反省

          反省研修会のこと

一日の終わりにする反省とはまた異なり、
生まれてから今日までの自己をよく内省するという
深い反省のしかたがあります。

これには正しい方法があります。
その方法を学びましたのは、
高橋信次先生との出会いによってです。
そして、昭和五十二年四月に、
幼い頃からの記憶をさかのぼり、
我が心の奥を徹底的にみつめることを決心して、
奈良県の或る山の中へ入りました。

そして、山中にちょうどいい浅い横穴を見つけ、
七日間ほとんど食わず寝ずの反省をしました。
その結果、自分自身のことを深く知るとともに、
自分を赦させてもらうこともできました。


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「垂訓」

2024-04-13 00:00:13 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


           第五章 心の曇りをとるための反省

            前世の親子が今生で嫁姑となる

先の続き・・・

毎日忙しく頭脳を駆け巡る想念感情や
思考からしばし意識を離して心の内奥に
向け、呼吸も心身もくつろがせます。

心静かに反省していきますと、
あたかも澄んだ湖面に空や雲や樹々や鳥が
映るように、ふだんは意識されないことまでが
心に映ってまいります。

そうして心を見詰め直し、
反省されることをお勧めします。
そうすると、これまでとは違った観点から
相手と自分の関係を見直し、
また自分の想念や行為についても
大いに反省する機会を自らに与えることに
なるでしょう。



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「垂訓」

2024-04-12 00:35:23 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

 恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


           第五章 心の曇りをとるための反省

            前世の親子が今生で嫁姑となる

先の続き・・・

ただし、未来に起こりうる場合を想定するのではなく、
過去にきっとこうだったに違いないと、
想像力を駆使してみるわけです。
相手と調和する方向に思いを変えればいいのです。
とにかく、自分の心を苦しめることは
神の御心に添わないので、
幸せになれないことを忘れないことです。

潜在意識の深くへと降りていきますと、
今生だけでなく前世、前々世と
ずっと過去の記憶が幾層にもわたって保存されています。
それをさらに突き抜けていけば、神我に到達します。
昔から神道の行法にも鎮魂帰神というのがあります。
魂鎮(たましず)めという言葉もあります。



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「垂訓」

2024-04-11 00:22:36 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


           第五章 心の曇りをとるための反省

            前世の親子が今生で嫁姑となる

先の続き・・・

そうかと思えばまた、できのわるいお嫁さんであれば、
お姑さんは今度は息子を大切にしないと言って怒り、
お嫁さんに不満を持ちます。
こういう因縁を消滅させるのに、
過去世を知ることが助けになることもありますが、
決して過去世にとらわれないようにしたいと思います。
なぜかといえば、過去は過ぎ去ったものだからです。

又、過去世のために現在を破壊してはならないからです。
そこで、いろいろな角度から相手と
自分との関係について思い変えをしてみて、
自分の心をよく反省してみるといいのです。
シミュレーションのようなものです。


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「垂訓」

2024-04-09 23:57:57 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

 恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


           第五章 心の曇りをとるための反省

            前世の親子が今生で嫁姑となる

先の続き・・・

この話をさせてもらうと、それを聞いた方は、
それからお姑さんとうまくやって
いけるようになったそうです。
苦しみの中から心が開いたのでしょう。
前世の因縁が現在の謎を解く鍵になるというのは、
よくあることです。

潜在意識にははかり知れない記憶が
録音テープのごとく記録されています。
嫁と姑の問題はなかなかたいへんで、
いいお嫁さんほど夫に尽くしますから、
それを息子を取られたように思って、
お姑さんの方ではお嫁さんを憎く、
また、妬ましく思います。


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「垂訓」

2024-04-09 00:14:18 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


         第五章 心の曇りをとるための反省

          前世の親子が今生で嫁姑となる

先の続き・・・

今度生まれ変わったなら、
母が死ぬまでいっしょに暮らして面倒みたい。
そういう願いを抱いて亡くなったために、
その想念が今生でこういう形となって現れたのです。
いささか皮肉な結果と言えるかもしれませんが、
考えようによっては、お母さんの心の癖がとれ、
娘さんがどんな相手とも調和するという
心の修行を通じて魂を向上させるには、
絶好の機会であるとも言えましょう。

勿論、互いに過去世の記憶はすべて
表面の意識からは消されていますから、
肉体の五官の思いにどうしても翻弄されてしまい、
相手を憎く思ったり、恨んだりしています。
これはふつうのことです。

それがこのお嫁さんが苦しんで
苦しんで苦しみ抜いた時、
自分自身の前世において、もし、
また次の世で母親に巡り逢えたなら、
今度こそは終生尽くさせてもらいたいと
誓っていたことがわかり、
本当に涙を流して今生の姑さんに
お詫びすることになりました。
この心はお姑さんにも伝わりました。
この嫁姑は以前とは打って変わり、
とても仲のいい嫁姑になったということです。


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「垂訓」

2024-04-08 00:28:16 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


         第五章 心の曇りをとるための反省

          前世の親子が今生で嫁姑となる

先の続き・・・

このお嫁さんにしてみれば、
なんで私はこんな境遇に置かれているんでしょう。
なんて不幸な巡り合わせなんでしょう、
と嘆いていたはずだと思います。
「理不尽だわ、私だけこんな目に遭わなくては
ならないなんて」と言う思いがあれば、
当然、心は苦しいはずです。

しかし、こうした人間関係もすべてご縁があって、
偶然は何一つないということを知ったなら、
今現れている出来事だけを見て、
自分の都合という物差しで一概にいいわるい、
幸不幸などと決めつけることもできません。
この二人の嫁姑も実は前世の深い因縁によって
必然的に出会っていたのでした。
母親が好きで好きでたまらない。
死ぬまでいっしょに暮らしたい。


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「垂訓」

2024-04-07 00:10:47 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

   恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


         第五章 心の曇りをとるための反省

          前世の親子が今生で嫁姑となる

先の続き・・・

一人の息子への愛にとらわれた思いが執着となり、
自分の育てた子が嫁に取られたように思って嫁を憎く思い、
嫁のほうもついに耐えきれなくて、
姑と調和できずに何とか対立しがちな
嫁姑の関係というのは世の中ではよく聞く話ではあります。

このお嫁さんの場合も、ご他聞にもれず
そんな母親の業とでもいうべき問題を、
その息子の嫁が引き受けるという立場に立たされ、
彼女としては、
やはりお姑さんをなかなか好きになれず、
そうかといって同じ屋根の下で暮らしを
共にしなくてはならないため、
その相手や状況から逃げるわけにもいかずに
心を苦しめていました。


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「垂訓」

2024-04-06 00:06:03 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


          第五章 心の曇りをとるための反省

          前世の親子が今生で嫁姑となる

先の続き・・・

というのは、
苦しんで苦しんで苦しみ抜いた時、
ふと前世のことを思い出したそうなのです。
この二人は前世においてなんと実の母と娘だったのです。
それも娘さんのほうは非常なお母さん子でして、
お母さんが好きで好きでしょうがなく、
一生、いっしょに暮らしたかったのです。

ところが、いよいよお嫁に行く時になりました。
どうしても母と別れて暮らさなくてはなりません。
この娘さんは今度生まれ変わったならば
一生お母さんの面倒を見たいという思いを残して、
後ろ髪を引かれる思いでお母さんと別れて、
嫁ぎ先に行かなくてはなりませんでした。

一生、お母さんといっしょに暮らしたいという、
その執拗なまでの愛が、
今生でまた再びこの深い因縁で
結ばれた二人がめぐり逢うという形で現れたと
いうわけです。
それも、此の度は親子ではなくて、
嫁と姑という間柄でのめぐり逢いでした。
しかも、憎しみ合う嫁姑としてです。



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「垂訓」

2024-04-05 00:00:59 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
  
 恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


          第五章 心の曇りをとるための反省

          前世の親子が今生で嫁姑となる

嫁と姑が仲がよくないために、
苦悩をかかえるお嫁さんがいました。
お母さんがお嫁さんとぶつかる原因というのは、
一人息子がかわいいあまりに、
といういわば母親のエゴなのでした。
これはありがちなケースです。
もちろん、お嫁さんにしてみれば、
いやなお姑さんということになります。
しかし、本当のことがわかった時に、
このお嫁さんのお姑さんが嫌いという
気持ちは雲散霧消してしまいました。





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「垂訓」

2024-04-04 00:09:21 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


          第五章 心の曇りをとるための反省

          前世の親子が今生で嫁姑となる

この話しを、
或る時に当方に見えた嫁姑の争いで
心を苦しめている方にさせてもらいました。
その方は嫁の立場でした。
私はそれが問題解決のために
思い変えをする際のいいヒントになると思ったのです。
話というのはこうです。




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「垂訓」

2024-04-03 00:30:14 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


          第五章 心の曇りをとるための反省

          前世の親子が今生で嫁姑となる

また、こんな話もあります。
今度は世間によくある嫁と姑との確執ですが、
この二人の縁が実は今生だけではなくて、
過去世にまでさかのぼるような因縁浅からぬものであったのです。
反省すると言っても、本人が覚えていない前世のことまで思いだすのは、
たいへん難しいことですが、それでもそういう場合があることを知って、
何事も謙虚に自己を顧みることは大切なことです。
身に覚えがないと言ったところで、
どんな貸し借りや、自らに課した誓いや
約束事があるとも知れません。



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「垂訓」

2024-04-02 00:53:25 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


       第五章 心の曇りをとるための反省

       母娘の確執が消えた反省の功徳

先の続き・・・


この母と娘の場合は、
互いになぜ自分は親にそむいて親をいじめるのかとか、
なぜこの子にいじめられるのかとか、
それぞれの自覚がなかったのでした。
ところが反省して、
お母さんはこの子に上に思いをいたし、
この子は辛かっただろうと懺悔した時、

わるいことをしたという思いに目覚めてきたのです。
一方、娘さんのほうもお母さんに手をつかれ詫びられたら、
いっぺんに心が開かれ、
地獄の毎日がたちまち極楽の世界となってしまったのです。
これこそは反省の功徳と言えるものです。



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