恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
反省してはじめてわからせていただいた母親の愛
それでは私の場合を紹介します。
小学校一年生ですから七歳の時のことです。
友達に百姓の子もあれば、サラリーマンの子もあり、
商店の子もありました。
私は水呑み百姓の子ですから、
みんなのように学校から帰って遊べません。
帰宅して鞄を置くと、
今日はどこどこの畑に行きなさいと言われて、
すぐさま鎌か鍬を持って畑に
行かなくてはなりませんでした。
「ああ、僕もいっしょに遊びたいなあ」と、
畑のそばで遊んでいる友達を見ては、
羨ましく思っていました。
そして、どうして自分だけがみんなと
遊べずに畑で手伝いをしなくてはならないんだろうと、
自らの運命を思ったのでした。