恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
反省研修会のこと
先の続き・・・
別にそんなことしなくても自分は
間違ったことなどしていないし、
困ってもいないと思う人は、まだ心の奥を
探ってみたことのない人です。
誰にとっても、心の奥深くに人に言えないような
秘密を隠し持っているということはあります。
それは恥ずかしいことかもしれないし、
二度と思いだしたくないような悲しいこと、
忌まわしいことかもしれません。
自分自身に対してさえ、もう記憶の彼方に
忘れ去られてしまって、
心の奥底に眠っていることがあるものです。
それを反省によって知った時、
「ああそうだったか。私はなんと罪深い人間だったのか」
と思い知り、また人もそうだったのだと思えてきます。
しかし、それに気付いて、間違っていたと
反省できている自分は、
もうそれまでの自分ではないことを知るべきです。
良心はすでに神の御心の中にある神我に
属するものだからです。
パアッと光がさすごとく、
それまでの何もわからず、誤った行いを
させていた心の闇は消え去り、
変わって神の子の本質を具現できる自分の心が
開発されてきます。
無明の迷っている心も、自分が反省して
正直に心の誤りを悔い改めたなら、
すぐに苦しみから救われて楽になっていきます。
明かりがあるところに闇はありません。