浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

有難や米一粒の一粒に
神の御命 我給わらん

「垂訓」

2024-04-28 00:52:36 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

  恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


        第五章 心の曇りをとるための反省

    反省してはじめてわからせていただいた母親の愛

先の続き・・・

どう言って親に言い訳しようか」
と思いあぐねていました。
他人様の山に竹を取りに行って、
自分の足を切ったと言えば怒られますから、
なんとか逃れる方法はないものかと考えているうちに、
だんだんと時間が過ぎて外が暗くなってきました。

そこで、勇気をふるって家の入口から
「ただいま」と言って入ったのです。
「遅かったなあ。今迄何してたのや」
と母が聞くので、
「友達の所で勉強していて怪我をした」と、
私は言いました。

その時、母は「ちょっと見せてごらん」
と言って、」「こんな汚い布でどうして
向こうのおばちゃんに言って
あんばいしてもらわなかったのや。
こんなえらいことになってるのに。
痛かったやろう」と薬を塗り、
新しい包帯をしてくれたのです。
その時の母の手の温もりがあたたかい感触として、
私の足にありありとよみがえってきたのです。


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