絵手紙

パソコンによる絵手紙をはじめて・・・

病床六尺 (正岡子規)

2005-04-06 00:40:10 | 読書
正岡子規といえば「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
とあと一遍の短歌位しか知らなく、結核で亡くなった。
其れぐらいの知識しかなかったのだが
友達が読んでいると聞き俄然興味がわき図書館で借りてきた。
結核と痔ろうの苦しみの闘病生活が窺がわれる。
  悟りと言う事は、如何なる場合にも
  平気で死ぬる事かと思っていたのは間違いで
  如何なる場合にも平気で生きて居るという事
  因みに問う、狗子に仏性有りや、 曰、苦
  又問う  祖師西来の意は奈何、 曰、苦
  又問う  ・・・・・・・・・  曰、苦
彼にして之を言わしめると言う事、すべて物語っている。
しかしその辛さの中で研ぎ澄まされていく感覚、感性は素晴しい。
俳句、短歌の本質も知らない私にも、其れは伝わってくる。
★★★★★