北京に来てからこれまで、帽子探しの旅やラーメン探しの旅など数々の旅に出ているわりにはことごとく玉砕している私ですが、また新たな旅に出てしまいました。
新たな旅、それは・・・れんげ探しの旅。
我が家のれんげと言えば。
愛用の天一れんげ。
・・・なんだけど、これを見るたびに食べたい気持ちがあふれてついでに涙もあふれるそんな生活はもうごめんだ!
というわけで、れんげコレクションを始めることにしました。
でも、れんげってどこで売ってるの?
よくわからないのでとりあえず向かったのはこちら。
『東郊市場』
キッチン用品の卸売市場であり、それ以外にお茶やら海鮮やら服やら機械やらなんでもかんでも売っている市場でもあります。
ちなみにここから歩いて数分の距離には。
高層ビルが建ち並び
その中はブランドショップがずらり。
新旧ごちゃまぜ、面白い街、北京であります。
さて、話を市場に戻しまして。
さきほどの立派な門にたどり着く前に。
小さな店がずら~~~っと並んでいます。
なんのくくりもなく店は集まっていて、たとえば。
熱帯魚関連の店の隣には仏具やさん。
お線香臭い水槽、あるいは魚臭い仏具。 どっちも嫌やな。
実際に金魚や熱帯魚を売ってる店も並んでいて、白い箱にはカメがいた。
そしてその数軒隣には。
鳥もいた。
インコ、オウム、そして・・・スズメ。 わけわからん。
乾燥の激しい北京。
これだけごちゃごちゃ店が並んでいる場所で火事でも起きたら大変!
なのですが、ご安心を。
消防専門のお店もあるので、万一の時はここへ駆け込んでください。
さて、通りを進んでいくと。
海鮮やお肉の市場もあるけど、この日はスルー。
お茶の小売りがずら~~~っと並ぶ建物もあるけど、これまたこの日はスルー。
そう、この日の目的はただひとつ! れんげゲットだ!
というわけで、本命のキッチン用品の建物へと入っていきましょう。
中に入るとこれまた卸売りの店がずらっと並び。
白いお皿だ!
東京でいえば、合羽橋みたいなもんかな。
ただ、ここはやっぱり卸しというだけあって、飲食店で使うような白いお皿ばかりが並んでいる。
私が探している、ちょこっとチャイナ柄が入っているようなレトロ可愛いれんげは見つからず。
仕方なくこの建物から出て更に奥へ進んでいくと。
ふたたび調理器具や飲食グッズを扱うお店が集まっていた。
そこでようやく見つけました! 色もカラフル、模様もばっちり。 これぞ私が探していたものだ~!というれんげが数種類あったのでお店の人に「くださいな。おいくらですの?」と聞いてみました。
店のおばちゃん 「いくつ買うん?」
私 「5~6個くらい」
おばちゃん 「そんなもん、売れるかいっ」
卸しの店だから仕方ない。
私 「じゃあ、何個やったら売ってくれるん?」
おばちゃん 「何個とちゃう。 何セットや!」
個数の問題ではなかったのでした。
中華フルコース一式の大皿、小皿、お椀がざっと10~15枚、そしてちょこんと1個のれんげ。
最低でもそれを5セット買えという。
・・・買えるかい。
店によって、あるいは商品によっては数個単位で買えるらしい。
「れんげが欲しけりゃ、白いれんげを買え」とおばはんは(←既におばはん呼ばわり)言うが、私は白れんげは欲しくない。 可愛いのが欲しいのだと主張すると、「あ~無理無理、おととい来やがれ」・・・とまでは言ってないけど、そんな態度で相手にもしてもらえなかった。
うん。卸し市場だから仕方ないのはわかってる。
でもな。
カップ麺ずるずるすすりながら、客をあしらうのはやめてくれ。
そう言えばこのカップ麺女の店には、以前の日記で紹介した
あひるのお皿もあったのだけど、これも「大人買いしろ」とカップ麺女にあしらわれそうだったので、次回の課題にしましょう。
で、れんげであります。
ここまで高まったれんげ熱。 どうしたものかと考えていた時、「女人街ならあるんじゃないの~?」天から声が降ってきた。
困っている私を見かねて、おそらく。
この中の誰かがアドバイスしてくれたんだと思う。
ありがとう!
というわけで、女人街までバスで移動し。
陶器売り場をうろうろして、ようやく。
この3種類をゲットしたのでした。
とは言え、私のイメージしているようなものは見つからず、また、ここでも可愛いものはフルセット買いしかだめだと言われ、なんとなく不完全燃焼。
そんなわけで、れんげ探しの旅はまだ続くのでした。